埋められたONE PIECE~海賊の逆襲はここから始まる
開幕して8試合、ここまでの成績は3勝5敗。
前半に喫した大量失点を挽回できずに敗れた試合も多い。
プロバスケットボールリーグ、TKbjリーグに所属する横浜ビー・コルセアーズのここまで(平成27年10月25日現在)の成績だ。
「ディフェンスのビーコル」の復活がチームの逆襲のきっかけになることは誰もがわかっている。
そんな時に入ってきたのが、ビーコル設立初年度から昨シーズンまで在籍していた久山智志選手復帰のニュースだ。
「ディフェンスのビーコル」は、決して突出したプレイヤーの強力なディフェンスがあったからではなく、チーム全体として機能していた呼び名だった。
それでも、久山智志選手の魂のディフェンスに心を揺さぶられたブースターは数多くいたはずだ。
特にチームが苦戦した昨年・一昨年。チームの戦力、そして戦術の関係で相手エースにマッチアップすることの多かったのが、久山選手。
自分よりも10cm以上も大きい外国人エースを相手に身体を密着させ、自由に動かせないようにしたり、プレーを読んで先回りしたり、相手より数倍も動きまわるなど、とにかくあらゆる手段で抑え込むプレーが印象的だった。
平成25年11月2日(土)、平塚総合体育館で行われたvs岩手ビッグブルズでは、前日23得点とチーム一のスコアをあげる活躍をした相手エース、ジョシュ・ペッパーズ選手を14得点…しかも第3Qまで7得点…に抑え込み、勝利を導いた試合などは最たるものだろう。
新たな挑戦を求めて横浜ビー・コルセアーズを旅立った久山選手が、開幕して一か月に満たない時期に復帰するというのは相当の覚悟でのことだろう。
しかも、4年間培ってきたビーコルでの経験があるとはいえ、シーズン前から仕上げてきたチームにフィットするには時間がかかるはずである。
現在スターターには、今シーズン覚醒のシューター#32前田陽介選手が名を連ね、試合ごとに成長を遂げている。
さらに、チームを鼓舞する一本を決める#7堀川竜一選手が大事な場面で活躍を続けている。
それでも魂を込めてコートを駆け回る「ファイター久山」の復帰が、スターター争いをするであろうこの2選手、そしてチームの日本人トップスコアラー・#3蒲谷正之選手と切磋琢磨を続けることで、チームにどのようなケミストリー(化学反応)を起こすのか楽しみである。
そう、久山智志選手の横浜ビー・コルセアーズ復帰戦は、平成27年10月31日(土)・11月1日(日)に開催される平塚総合体育館での試合だ。
求めていたONE PIECEは確かに埋められた。
海賊の逆襲はここから始まる。
【横浜ビー・コルセアーズ平成27年10月31日・11月1日ホームゲーム情報】
いよいよ今週末!!信州戦@平塚総合体育館