SPORTSよこはまVol.28:特集(3/4)
総合型「スポーツ」クラブだからといって、活動はスポーツにとどまりません。環境活動や地域行事への協力など、多彩な活動に取り組む総合型クラブは、今や“まちづくり”や“地域活性化”の担い手としても注目されています。
環境創造ワークショップ まる倶楽部(神奈川区)
自然とのふれあいや多世代との交流の中で社会性を身につける「環境創造ワークショップ」を開催する『まる倶楽部』。ツリークライミングで体を動かし、立ち木の伐採や土づくりを体験するなど、自然環境保護を考えるプログラムが満載です。ワークショップの他にも、地域の清掃活動への協力など、「地域から始まる心のつながり」「絆」が合言葉です。
食育講座 緑園スポーツ・文化クラブ(泉区)
緑園スポーツ・文化クラブは、平成22年4月に設立された泉区初のクラブ。食育講座は「子どもの食事と成長」という観点で、座学と調理実習を実施しました。横浜市スポーツ医科学センターと連携し、栄養バランスを考えたメニューを用意。参加者からは「子どもにもわかりやすかった」「親子で交流を深められた」との声があがっていました。緑園スポーツ・文化クラブは、平成22年4月に設立された泉区初のクラブ。食育講座は「子どもの食事と成長」という観点で、座学と調理実習を実施しました。横浜市スポーツ医科学センターと連携し、栄養バランスを考えたメニューを用意。参加者からは「子どもにもわかりやすかった」「親子で交流を深められた」との声があがっていました。
着衣水泳教室 鶴見スポーツ&カルチャークラブ(鶴見区)
水辺でのレジャーは、常に危険と隣り合わせで、服を着たまま水に入ることは、誰もが溺れる可能性があります。区内のプール施設・グリーンウッドカルチャースクールと連携して、毎年夏前に「着衣水泳教室」を開催している鶴見スポーツ&カルチャークラブ。着衣のままプールに入り、「万が一」の時の対処法を指導することで、安全なアウトドア・ライフの一助となっています。
空の芸術祭 NPO法人若葉台スポーツ・文化クラブ(旭区)
子どもから高齢者まで豊かなスポーツ・文化ライフをめざす若葉台スポーツ・文化クラブ。今年は、ヨコハマトリエンナーレとの連携事業『空の芸術祭』が開催されました。期間中はブータン王国のティンレー首相が来訪するなど目玉イベントもコーディネート。若葉台の象徴である高層住宅と緑を生かし、まち全体が空をテーマに芸術の秋一色に染まりました。
掛川総合スポーツクラブ(静岡県掛川市)
150以上もの教室開催など、住民のスポーツ参加率向上を目指し、全国でも先進的な取り組みを行っています。農業体験やグリーンツーリズムなど、地域協働による多彩なプログラムを展開し、地域活性化の推進役となっています。
総合型クラブが地域活性化の担い手に
早稲田大学スポーツ科学学術院 非常勤講師 松澤 淳子氏
総合型クラブの凄さを、東日本大震災以降あらためて実感しています。迅速な行動、信頼でつながれたネットワーク、地域で必要とされている事への高感度な反応など、地域・社会の問題を解決する先導役として、各地のクラブが活発に動いたのです。『NPO法人フォルダ』は岩手県の内陸側にあるクラブですが、震災直後から沿岸部へ毎日、支援物資を運ぶ活動をしてきました。特筆すべき点が「ツイッター」を使ったことです。リアルタイムで必要な物をつぶやくと、全国から支援物資が集まってきました。「ガソリンや車が不足」とつぶやけば、どこからか届き、なんと、ヘリコプターまで調達することができました。
既存の枠組みにとらわれず自由な発想でアイデアを考え、チャレンジする行動力が、総合型クラブの魅力です。これからも地域づくりの原動力になっていくでしょう。
[執筆者略歴]大学講師の他、フリーの研究員としてスポーツに関わる国・自治体の調査研究、総合型クラブのマネジメント講座などに奔走中。
総合型「スポーツ」クラブだからといって、活動はスポーツにとどまりません。環境活動や地域行事への協力など、多彩な活動に取り組む総合型クラブは、今や“まちづくり”や“地域活性化”の担い手としても注目されています。
環境創造ワークショップ まる倶楽部(神奈川区)
自然とのふれあいや多世代との交流の中で社会性を身につける「環境創造ワークショップ」を開催する『まる倶楽部』。ツリークライミングで体を動かし、立ち木の伐採や土づくりを体験するなど、自然環境保護を考えるプログラムが満載です。ワークショップの他にも、地域の清掃活動への協力など、「地域から始まる心のつながり」「絆」が合言葉です。
食育講座 緑園スポーツ・文化クラブ(泉区)
緑園スポーツ・文化クラブは、平成22年4月に設立された泉区初のクラブ。食育講座は「子どもの食事と成長」という観点で、座学と調理実習を実施しました。横浜市スポーツ医科学センターと連携し、栄養バランスを考えたメニューを用意。参加者からは「子どもにもわかりやすかった」「親子で交流を深められた」との声があがっていました。緑園スポーツ・文化クラブは、平成22年4月に設立された泉区初のクラブ。食育講座は「子どもの食事と成長」という観点で、座学と調理実習を実施しました。横浜市スポーツ医科学センターと連携し、栄養バランスを考えたメニューを用意。参加者からは「子どもにもわかりやすかった」「親子で交流を深められた」との声があがっていました。
着衣水泳教室 鶴見スポーツ&カルチャークラブ(鶴見区)
水辺でのレジャーは、常に危険と隣り合わせで、服を着たまま水に入ることは、誰もが溺れる可能性があります。区内のプール施設・グリーンウッドカルチャースクールと連携して、毎年夏前に「着衣水泳教室」を開催している鶴見スポーツ&カルチャークラブ。着衣のままプールに入り、「万が一」の時の対処法を指導することで、安全なアウトドア・ライフの一助となっています。
空の芸術祭 NPO法人若葉台スポーツ・文化クラブ(旭区)
子どもから高齢者まで豊かなスポーツ・文化ライフをめざす若葉台スポーツ・文化クラブ。今年は、ヨコハマトリエンナーレとの連携事業『空の芸術祭』が開催されました。期間中はブータン王国のティンレー首相が来訪するなど目玉イベントもコーディネート。若葉台の象徴である高層住宅と緑を生かし、まち全体が空をテーマに芸術の秋一色に染まりました。
掛川総合スポーツクラブ(静岡県掛川市)
150以上もの教室開催など、住民のスポーツ参加率向上を目指し、全国でも先進的な取り組みを行っています。農業体験やグリーンツーリズムなど、地域協働による多彩なプログラムを展開し、地域活性化の推進役となっています。
総合型クラブが地域活性化の担い手に
早稲田大学スポーツ科学学術院 非常勤講師 松澤 淳子氏
総合型クラブの凄さを、東日本大震災以降あらためて実感しています。迅速な行動、信頼でつながれたネットワーク、地域で必要とされている事への高感度な反応など、地域・社会の問題を解決する先導役として、各地のクラブが活発に動いたのです。『NPO法人フォルダ』は岩手県の内陸側にあるクラブですが、震災直後から沿岸部へ毎日、支援物資を運ぶ活動をしてきました。特筆すべき点が「ツイッター」を使ったことです。リアルタイムで必要な物をつぶやくと、全国から支援物資が集まってきました。「ガソリンや車が不足」とつぶやけば、どこからか届き、なんと、ヘリコプターまで調達することができました。
既存の枠組みにとらわれず自由な発想でアイデアを考え、チャレンジする行動力が、総合型クラブの魅力です。これからも地域づくりの原動力になっていくでしょう。
[執筆者略歴]大学講師の他、フリーの研究員としてスポーツに関わる国・自治体の調査研究、総合型クラブのマネジメント講座などに奔走中。