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SPORTSよこはまVol.39:特集(1/3)


子どもに「もっと」スポーツを!!

「子どもの体力があぶない!」…こんなフレーズを耳にしたことはありませんか?
放課後、仲間同士や、近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんなどと一緒に、日が暮れるまで外で遊んでいた子どもたち。
それが一つの「街の風景」だった頃と今の時代では、社会情勢や子どもを取り巻く環境が大きく変わってしまい、そのような風景を見ることは少なくなってしまいました。
外遊びの中で、持久力や敏捷性といった「体力」、走ったり、跳んだり、登ったり、投げたりといった「運動能力」を自然と身につけていた子どもたち。「奪われた街の風景」は、子どもたちが「体力」を自然と身につける機会をも奪ってしまいました。
日常生活でそのような機会が激減している今だからこそ、子どもの体力向上について、保護者の関わりが重要となってきますが、どうしたらいいのか分からないというのも現実です。
そこで、子どもを取り巻くスポーツの現状、新体力テストの目的、親子で参加できるスポーツイベントや各種事業、施設教室情報の紹介をいたします。
スポーツの秋、子どもの体力向上についての取り組み、ここから始めてみましょう!

取材協力●スポーツクラブホイッスル 写真・文●吉山 博之(公益財団法人横浜市体育協会)

 

子どもを取り巻くスポーツの現状

子どもを取り巻くスポーツの現状平成23年8月施行の「スポーツ基本法」を受けて、平成24年3月に文部科学省が公表した「スポーツ基本計画」では、今後10年以内に、子どもの体力がピークであった昭和60年頃の水準を上回ることを施策目標として掲げています。
近年、昭和60年頃の子どもの体力と比較すると、依然低い水準であるものの、「新体力テスト」の体力合計点の年次推移では低下傾向に歯止めがかかり、緩やかながら上昇傾向に転じています。
しかし新たな問題として、運動をする子としない子の二極化が明らかになり、体を動かすことが苦手という子どもが増えています。
文部科学省がまとめている「平成24年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」によると、小学生男子の約10人に1人にあたる10.9%、そして女子は約4人に1人にあたる23.9%が、1週間の総運動時間60分未満という事実が見えてきます。1週間の総運動時間と体力合計点との関連を見ると、男女とも、1週間の総運動時間が短い児童(420分未満)の方が、体力合計点が低くなっています(図1)。
新体力テストの種目別にみた場合でも、運動時間の少ない子どもは、男女ともに、それ以上運動している(60分〜420分未満、420分以上)子どもたちより、すべての種目で低く、ソフトボール投げや、20mシャトルランなどでその差が顕著にみられる(図2)ように、運動をよくする子どもとほとんどしない子どもの中で、「体力」「運動能力」の二極化がはっきりと示され、新たな課題となっています。
体力は、あらゆる活動の源であるので、子どもの頃から積極的に健全な発達を図ることが大切です。したがって、子どもがバランスよく発達するよう、保護者の働きかけが必要となります。

図1 1週間の総運動時間と体力合計点との関連
図1 1週間の総運動時間と体力合計点との関連

図2 1週間の総運動時間の分布ごとに観る種目別T得点比較
図2 1週間の総運動時間の分布ごとに観る種目別T得点比較

出典:平成24年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果

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子どもに「もっと」スポーツを!!

「子どもの体力があぶない!」…こんなフレーズを耳にしたことはありませんか?
放課後、仲間同士や、近所のお兄ちゃん・お姉ちゃんなどと一緒に、日が暮れるまで外で遊んでいた子どもたち。
それが一つの「街の風景」だった頃と今の時代では、社会情勢や子どもを取り巻く環境が大きく変わってしまい、そのような風景を見ることは少なくなってしまいました。
外遊びの中で、持久力や敏捷性といった「体力」、走ったり、跳んだり、登ったり、投げたりといった「運動能力」を自然と身につけていた子どもたち。「奪われた街の風景」は、子どもたちが「体力」を自然と身につける機会をも奪ってしまいました。
日常生活でそのような機会が激減している今だからこそ、子どもの体力向上について、保護者の関わりが重要となってきますが、どうしたらいいのか分からないというのも現実です。
そこで、子どもを取り巻くスポーツの現状、新体力テストの目的、親子で参加できるスポーツイベントや各種事業、施設教室情報の紹介をいたします。
スポーツの秋、子どもの体力向上についての取り組み、ここから始めてみましょう!

取材協力●スポーツクラブホイッスル 写真・文●吉山 博之(公益財団法人横浜市体育協会)

 

子どもを取り巻くスポーツの現状

子どもを取り巻くスポーツの現状平成23年8月施行の「スポーツ基本法」を受けて、平成24年3月に文部科学省が公表した「スポーツ基本計画」では、今後10年以内に、子どもの体力がピークであった昭和60年頃の水準を上回ることを施策目標として掲げています。
近年、昭和60年頃の子どもの体力と比較すると、依然低い水準であるものの、「新体力テスト」の体力合計点の年次推移では低下傾向に歯止めがかかり、緩やかながら上昇傾向に転じています。
しかし新たな問題として、運動をする子としない子の二極化が明らかになり、体を動かすことが苦手という子どもが増えています。
文部科学省がまとめている「平成24年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」によると、小学生男子の約10人に1人にあたる10.9%、そして女子は約4人に1人にあたる23.9%が、1週間の総運動時間60分未満という事実が見えてきます。1週間の総運動時間と体力合計点との関連を見ると、男女とも、1週間の総運動時間が短い児童(420分未満)の方が、体力合計点が低くなっています(図1)。
新体力テストの種目別にみた場合でも、運動時間の少ない子どもは、男女ともに、それ以上運動している(60分〜420分未満、420分以上)子どもたちより、すべての種目で低く、ソフトボール投げや、20mシャトルランなどでその差が顕著にみられる(図2)ように、運動をよくする子どもとほとんどしない子どもの中で、「体力」「運動能力」の二極化がはっきりと示され、新たな課題となっています。
体力は、あらゆる活動の源であるので、子どもの頃から積極的に健全な発達を図ることが大切です。したがって、子どもがバランスよく発達するよう、保護者の働きかけが必要となります。

図1 1週間の総運動時間と体力合計点との関連
図1 1週間の総運動時間と体力合計点との関連

図2 1週間の総運動時間の分布ごとに観る種目別T得点比較
図2 1週間の総運動時間の分布ごとに観る種目別T得点比較

出典:平成24年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果

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