SPORTSよこはまVol.39:横浜ビー・コルセアーズメディカルトレーナー日誌[スポーツ現場のあれこれを綴る帯同記]
横浜市スポーツ医科学センター 理学療法士 玉置 龍也
ケガのリハビリ2〜アイシング
今回のテーマはケアの基本とも言えるアイシング。最近では一般的で、クリニックに来院される方からもケガ直後にきちんと冷やしていたという話をよく耳にします。応急処置に用いるのが一般的ですが、リハビリの重要な第一歩です。
ケガにより組織が傷むと、身体には治そうという反応(炎症反応)が生じます。血管から修復物質を含む液体がにじみ出て、傷口周辺を覆いつくし、「腫れ」が生じます。実はこの「腫れ」がとても厄介で、周囲を圧迫して血流を悪くし、健康な組織も酸欠状態にしてしまいます。腫れを放っておくと、本来の傷の程度以上に回復に時間がかかり、痛みもひどくなるのです。
そこで行うのがアイシング。冷やされた細胞は代謝が低下して必要な酸素量が減るので、大げさに言えば「仮死状態」になります。ケガをして2〜3日、腫れが出ている間にこまめにアイシングを行うと周りのダメージを減らし、復帰も早まるというわけです。
アイシングには他にも痛みや疲労を軽減する効果があります。横浜ビー・コルセアーズの選手たちも、過去に痛んだ関節や疲労感や張りの強い筋肉には練習後に欠かさずアイシングをしています。1回の時間は20分を目安に冷たいという感覚がなくなるまで。冷えすぎも良くないので、1時間に1回までにしてください。最初は冷たくて辛い!と感じるかもしれないですが、ぜひ有効活用してみてください。
横浜市スポーツ医科学センター 理学療法士 玉置 龍也
ケガのリハビリ2〜アイシング
今回のテーマはケアの基本とも言えるアイシング。最近では一般的で、クリニックに来院される方からもケガ直後にきちんと冷やしていたという話をよく耳にします。応急処置に用いるのが一般的ですが、リハビリの重要な第一歩です。
ケガにより組織が傷むと、身体には治そうという反応(炎症反応)が生じます。血管から修復物質を含む液体がにじみ出て、傷口周辺を覆いつくし、「腫れ」が生じます。実はこの「腫れ」がとても厄介で、周囲を圧迫して血流を悪くし、健康な組織も酸欠状態にしてしまいます。腫れを放っておくと、本来の傷の程度以上に回復に時間がかかり、痛みもひどくなるのです。
そこで行うのがアイシング。冷やされた細胞は代謝が低下して必要な酸素量が減るので、大げさに言えば「仮死状態」になります。ケガをして2〜3日、腫れが出ている間にこまめにアイシングを行うと周りのダメージを減らし、復帰も早まるというわけです。
アイシングには他にも痛みや疲労を軽減する効果があります。横浜ビー・コルセアーズの選手たちも、過去に痛んだ関節や疲労感や張りの強い筋肉には練習後に欠かさずアイシングをしています。1回の時間は20分を目安に冷たいという感覚がなくなるまで。冷えすぎも良くないので、1時間に1回までにしてください。最初は冷たくて辛い!と感じるかもしれないですが、ぜひ有効活用してみてください。