SPORTSよこはまVol.10:横浜熱闘倶楽部
寺原 隼人
開幕投手を務めるも、シーズン途中に抑え投手へ転向した横浜ベイスターズ・寺原 隼人投手。チームにとって不本意な戦いの続く中、その心中に去来したものは…。
今シーズン、ベイスターズは非常に厳しい戦いを強いられました。
去年がいい感じ(自身最多の12勝)で終わったので、今年はその勢いでいけるかなと思いましたが、いざ始まってみるとうまくいかなくて、それが最初から最後までズルズルいってしまった、という感じですね。初めて開幕投手もさせてもらいましたし、そこで勝てれば一番よかったですが…。でもすごくいい経験をさせてもらえたと思います。
シーズン当初、先発ローテーションの一角を担っていたわけですが、チーム成績も伸び悩み、また寺原投手の役割変更もあり、意気込みとは裏腹な結果が続きました。
シーズンが始まって1か月ぐらいには抑えに回ってくれと言われました。状況が状況でしたから、先発だろうが抑えだろうが、必要とされるところで投げるのが一番いいと思いました。先発のときにテンポよく勝てていれば抑えに回ったかどうかわからないですけど、抑えに回ったことはいい経験になっているので、悪くはなかったと思います。
チーム事情から抑えに転向ということを最初に言われたときの、正直な思いはいかがでしたか?
噂では聞いていて、冗談だろうと思っていました。それが本当の話になって、別に嫌ではなかったし、やってみたいという気持ちはあったので、すんなり受け入れました。先発をやりたいという正直な気持ちは言いましたけど、抑えに回ることでチームがよくなればいい、という返事をしました。
具体的にどういった部分が、抑えをやってよかったと感じますか?
抑えに回って、中継ぎ投手や抑え投手の気持ちが分かりました。特に感じたのは中継ぎ投手の大変さですね。例えば先発投手が7〜8回まで投げられたら中継ぎ投手は気分よくブルペンで準備できるでしょうけど、先発投手が序盤で崩れるとブルペンがバタバタしてしまいます。今年はそれが連日続いたので…。特に今年に限ってはそういったケースが多かったから余計大変な思いをしていたと思うので、実際ブルペンに入ってみて、中継ぎ投手や抑え投手の気持ちが分かってよかったと思います。
抑えという試合を決める立場ですが、かかるプレッシャーは先発や中継ぎとは違ったものがあると思います。
最後きっちり締めなければいけないのはすごいプレッシャーです。3点差ぐらいだったらまだ気持ちの余裕もありますが、1点差だと1人ランナーを出すと逆転もあるし、とても大事な場面なのですごく緊張します。ですが抑えたときの嬉しさは先発とは違うものがあります。しかし僕が思うに、抑えよりもその前に出る中継ぎ投手、例えば同点の場面から行く投手の方がとても大変だと思います。点差に関係なく行けと言われる人もいます。特に今年は石井(裕也)投手が中日ドラゴンズから来て、いきなりそういう場面を任されていましたから。でも実際に抑えているので、石井さんは大変だけどすごいなぁ、と思います。
来季への課題はどこにあると思いますか?
打者では首位打者(内川選手)もいますし村田選手(2008本塁打王)や吉村選手もホームランをたくさん打っています。ですから課題は先発投手の安定感だと思います。主導権をとるのは先発投手だと思うので、ローテーションがしっかりすればもっと勝てると思います。
寺原投手が先発に戻ればチームにも勢いがつくと思います。
僕が去年1年間ローテーションを守れたのは、三浦さん(投手)に負けないようにと頑張った成果が成績に出たからなので、そういうライバルが必要だと思います。4〜5回で降板するのではなく、とにかく最低でも6〜7回までは投げないといけない。先発投手は次の登板日までの間隔をもらっているわけですから、その分しっかりしなければいけないと思います。
最後に、ベイスターズファンの皆さんへメッセージをお願いします。
今年は本当にファンの皆さんに申し訳ないという気持ちを選手全員が持っています。それに子どもたちへ強いチーム・いいプレーを見せるのが僕たちの仕事ですから…。厳しい状況でしたが、それでも熱心に応援してくれる方もたくさんいらっしゃって、とても感謝しています。僕たちは結果でしか恩返しができないですから、来年も同じように応援して頂けるよう頑張るしかありません。優勝を目指していける成績を残すことが必要だと思います!
Present For You
寺原 隼人選手のサインを3名様にプレゼントします!
ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「SPORTSよこはま」へのご意見・ご感想を記入して下記の宛先へお送りください。(平成21年1月25日必着)
〒231-0015 横浜市中区尾上町6-81 ニッセイ横浜尾上町ビル1階
横浜市スポーツ情報センター「寺原選手サイン」係まで
※個人情報の取扱いについては、こちらをご参照ください。
寺原 隼人
開幕投手を務めるも、シーズン途中に抑え投手へ転向した横浜ベイスターズ・寺原 隼人投手。チームにとって不本意な戦いの続く中、その心中に去来したものは…。
今シーズン、ベイスターズは非常に厳しい戦いを強いられました。
去年がいい感じ(自身最多の12勝)で終わったので、今年はその勢いでいけるかなと思いましたが、いざ始まってみるとうまくいかなくて、それが最初から最後までズルズルいってしまった、という感じですね。初めて開幕投手もさせてもらいましたし、そこで勝てれば一番よかったですが…。でもすごくいい経験をさせてもらえたと思います。
シーズン当初、先発ローテーションの一角を担っていたわけですが、チーム成績も伸び悩み、また寺原投手の役割変更もあり、意気込みとは裏腹な結果が続きました。
シーズンが始まって1か月ぐらいには抑えに回ってくれと言われました。状況が状況でしたから、先発だろうが抑えだろうが、必要とされるところで投げるのが一番いいと思いました。先発のときにテンポよく勝てていれば抑えに回ったかどうかわからないですけど、抑えに回ったことはいい経験になっているので、悪くはなかったと思います。
チーム事情から抑えに転向ということを最初に言われたときの、正直な思いはいかがでしたか?
噂では聞いていて、冗談だろうと思っていました。それが本当の話になって、別に嫌ではなかったし、やってみたいという気持ちはあったので、すんなり受け入れました。先発をやりたいという正直な気持ちは言いましたけど、抑えに回ることでチームがよくなればいい、という返事をしました。
具体的にどういった部分が、抑えをやってよかったと感じますか?
抑えに回って、中継ぎ投手や抑え投手の気持ちが分かりました。特に感じたのは中継ぎ投手の大変さですね。例えば先発投手が7〜8回まで投げられたら中継ぎ投手は気分よくブルペンで準備できるでしょうけど、先発投手が序盤で崩れるとブルペンがバタバタしてしまいます。今年はそれが連日続いたので…。特に今年に限ってはそういったケースが多かったから余計大変な思いをしていたと思うので、実際ブルペンに入ってみて、中継ぎ投手や抑え投手の気持ちが分かってよかったと思います。
抑えという試合を決める立場ですが、かかるプレッシャーは先発や中継ぎとは違ったものがあると思います。
最後きっちり締めなければいけないのはすごいプレッシャーです。3点差ぐらいだったらまだ気持ちの余裕もありますが、1点差だと1人ランナーを出すと逆転もあるし、とても大事な場面なのですごく緊張します。ですが抑えたときの嬉しさは先発とは違うものがあります。しかし僕が思うに、抑えよりもその前に出る中継ぎ投手、例えば同点の場面から行く投手の方がとても大変だと思います。点差に関係なく行けと言われる人もいます。特に今年は石井(裕也)投手が中日ドラゴンズから来て、いきなりそういう場面を任されていましたから。でも実際に抑えているので、石井さんは大変だけどすごいなぁ、と思います。
来季への課題はどこにあると思いますか?
打者では首位打者(内川選手)もいますし村田選手(2008本塁打王)や吉村選手もホームランをたくさん打っています。ですから課題は先発投手の安定感だと思います。主導権をとるのは先発投手だと思うので、ローテーションがしっかりすればもっと勝てると思います。
寺原投手が先発に戻ればチームにも勢いがつくと思います。
僕が去年1年間ローテーションを守れたのは、三浦さん(投手)に負けないようにと頑張った成果が成績に出たからなので、そういうライバルが必要だと思います。4〜5回で降板するのではなく、とにかく最低でも6〜7回までは投げないといけない。先発投手は次の登板日までの間隔をもらっているわけですから、その分しっかりしなければいけないと思います。
最後に、ベイスターズファンの皆さんへメッセージをお願いします。
今年は本当にファンの皆さんに申し訳ないという気持ちを選手全員が持っています。それに子どもたちへ強いチーム・いいプレーを見せるのが僕たちの仕事ですから…。厳しい状況でしたが、それでも熱心に応援してくれる方もたくさんいらっしゃって、とても感謝しています。僕たちは結果でしか恩返しができないですから、来年も同じように応援して頂けるよう頑張るしかありません。優勝を目指していける成績を残すことが必要だと思います!
Present For You
寺原 隼人選手のサインを3名様にプレゼントします!
ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「SPORTSよこはま」へのご意見・ご感想を記入して下記の宛先へお送りください。(平成21年1月25日必着)
〒231-0015 横浜市中区尾上町6-81 ニッセイ横浜尾上町ビル1階
横浜市スポーツ情報センター「寺原選手サイン」係まで
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