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SPORTSよこはまVol.4:横浜熱闘倶楽部

横浜熱闘倶楽部 再びの加速 横浜ベイスターズ 野中 信吾 選手

取材●文/中川修二(横浜市スポーツ情報センター) 協力●横浜ベイスターズ

野中信吾選手

野中 信吾

SHINGO NONAKA
内野手 1983年9月24日生
出身:佐賀県 高校:神埼高
入団年:2004年
身長:169cm 体重:70㎏
経歴:神埼高−日本ハム(02-03年)−横浜(04年)

去る2004年、トレードによりかつて相思相愛だった横浜ベイスターズに3年越しの入団を果たした野中選手。前回のインタビューから4年経ち、その間に2度のイースタン盗塁王を獲得する等、着実なステップアップを続ける野中選手の「今季」は…?

まずは24歳の誕生日おめでとうございます! 思い返せば23歳の誕生日、肩を痛めて登録を外れていた時期だったかと。その時とは雲泥の差の今季、これまでを振り返ってみていかがですか?

これまで誕生日を一軍で迎えた事がなかったので、まだ少し(シーズンは)残っていますがここまで怪我もなくやってこられたのはよかったと思います。当日の試合中、応援団の方々がバースデーソングを奏でてくれたのは嬉しかったですね! 夏頃に少しバテた期間もありましたが、何とか乗り切る事ができました。反面、試合に出る機会が増えた事によって足りていない部分がよりよく見えてきてしまって。それはもう、打撃、守備、走塁すべて、足りていない部分だらけです。

充実したシーズンを過ごされているようですね! これまでのキャリアで最も長く1軍に登録されていますが、今シーズンは昨年と比べどの点が評価されていると捉えていますか?

そうですね、大矢監督の薦めで交流戦途中から右打ちに専念したところ、序々に結果の出始めたバッティング面の進歩が認められたからではないかと思います。

昨年度、イースタンリーグながら課題と言われ続けたバッティングで3割近い成績を残されてらっしゃいますね? そのシーズンは左打ちで通されていたと思ったのですが。

移籍して以降、左打ちに転向しその後スイッチにも挑戦したのですが、元々が「右打ち」だったのに…と自分の中でわだかまっている部分がありました。それが監督の言葉で「決意」に変わったので、自分でも(右打ち再転向は)納得しています。
それに一軍レベルの投手に対してだと、左では対応が難しい部分がありました。左打席のほうが1塁に近いというメリットがありますが、右打席だと強く打ち返せる、またセーフティバントといった細かいところでも全然違うんです。

野中信吾選手その「決意」が結実し、7/25にはプロ初ホームラン、7/28には3安打1盗塁2得点でヒーローインタビューを経験されたりと見事に結果を残されています。ですが「結果」を残した翌日にスタメンを外れたりするのは、この日は出てこの日は休む、といったチームでの約束事があったのでしょうか?

いえ、もうそれは監督の一存です。コンディションの維持が難しい面もありますが、レギュラーではない僕の立場では常に「行け!」と言われたら行けるよう状態を整えておくだけです。

4年前にお話を伺った際、「守備面で参考としているのは仁志選手」とお答えになられています。よもや一緒に二遊間を守る機会が来るとは予想だにされていなかったと思いますが。

近くで見てなおさら、(捕球の際の)ハンドリングの柔らかさには驚かされます。試合の最中にもよく声を掛けてもらうのですが、「この場合はもっと深く守ったほうがいい」と守備位置の打ち合わせ等をする度、こういうアイディアもあるんだな、と勉強になりますね。

その「守り」、チーム失策数の多さが目を引きます。(リーグワーストの91)発展途上ゆえしかたのない部分ではありますが、エラーを犯した後、野中選手はどのように対処されるのですか?

そうですね、ミスの原因が何だったのかを考え、練習で修正し、次の機会に備えるだけです。

エラーの後、出場機会が別の選手に与えられたりしたら、私なら「もしかしたらこのまま…」と不安で仕方がなくなってしまうと思うのですが、さすがプロのメンタリティーは違いますね。

いえ、もちろん僕だって不安ですよ! 「このまま試合に使ってもらえないかも…」と考えたりもしますが、ネガティブな面に目を向けていてもしょうがない。僕はこれから先、守備もバッティングも走塁も、もっともっとうまくなると確信していますので、できることはただ日々の練習に集中するだけです。

前回のインタビューでおっしゃられていた神埼高校時代の監督の言葉、「練習の時だけでなく、私生活も含めて常に野球に繋がるように考えなさい」を実践されてきた結果の「確信」なのでしょうね。それはそうと今年の高校選抜で優勝した佐賀北高校の百崎監督が神埼高校時代の監督だと聞きましたが。

そのとおりです。時間が許す限り佐賀北の試合は見ていました。

佐賀北の実践した高校版「スモールベースボール」のルーツに野中選手がいる、というのは感慨深いものがありますね。「後輩達」の頑張りと今シーズンの経験を弾みに、来季の更なる活躍を期待しています!

Present For You

野中選手のサインを3名様にプレゼントします!
ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「SPORTSよこはま」へのご意見・ご感想を記入して下記の宛先へお送りください。(平成20年1月25日必着)
〒231-0015 横浜市中区尾上町6-81 ニッセイ横浜尾上町ビル1階
横浜市スポーツ情報センター「野中選手サイン」係まで


※個人情報の取扱いについては、こちらをご参照ください。

横浜熱闘倶楽部 再びの加速 横浜ベイスターズ 野中 信吾 選手

取材●文/中川修二(横浜市スポーツ情報センター) 協力●横浜ベイスターズ

野中信吾選手

野中 信吾

SHINGO NONAKA
内野手 1983年9月24日生
出身:佐賀県 高校:神埼高
入団年:2004年
身長:169cm 体重:70㎏
経歴:神埼高−日本ハム(02-03年)−横浜(04年)

去る2004年、トレードによりかつて相思相愛だった横浜ベイスターズに3年越しの入団を果たした野中選手。前回のインタビューから4年経ち、その間に2度のイースタン盗塁王を獲得する等、着実なステップアップを続ける野中選手の「今季」は…?

まずは24歳の誕生日おめでとうございます! 思い返せば23歳の誕生日、肩を痛めて登録を外れていた時期だったかと。その時とは雲泥の差の今季、これまでを振り返ってみていかがですか?

これまで誕生日を一軍で迎えた事がなかったので、まだ少し(シーズンは)残っていますがここまで怪我もなくやってこられたのはよかったと思います。当日の試合中、応援団の方々がバースデーソングを奏でてくれたのは嬉しかったですね! 夏頃に少しバテた期間もありましたが、何とか乗り切る事ができました。反面、試合に出る機会が増えた事によって足りていない部分がよりよく見えてきてしまって。それはもう、打撃、守備、走塁すべて、足りていない部分だらけです。

充実したシーズンを過ごされているようですね! これまでのキャリアで最も長く1軍に登録されていますが、今シーズンは昨年と比べどの点が評価されていると捉えていますか?

そうですね、大矢監督の薦めで交流戦途中から右打ちに専念したところ、序々に結果の出始めたバッティング面の進歩が認められたからではないかと思います。

昨年度、イースタンリーグながら課題と言われ続けたバッティングで3割近い成績を残されてらっしゃいますね? そのシーズンは左打ちで通されていたと思ったのですが。

移籍して以降、左打ちに転向しその後スイッチにも挑戦したのですが、元々が「右打ち」だったのに…と自分の中でわだかまっている部分がありました。それが監督の言葉で「決意」に変わったので、自分でも(右打ち再転向は)納得しています。
それに一軍レベルの投手に対してだと、左では対応が難しい部分がありました。左打席のほうが1塁に近いというメリットがありますが、右打席だと強く打ち返せる、またセーフティバントといった細かいところでも全然違うんです。

野中信吾選手その「決意」が結実し、7/25にはプロ初ホームラン、7/28には3安打1盗塁2得点でヒーローインタビューを経験されたりと見事に結果を残されています。ですが「結果」を残した翌日にスタメンを外れたりするのは、この日は出てこの日は休む、といったチームでの約束事があったのでしょうか?

いえ、もうそれは監督の一存です。コンディションの維持が難しい面もありますが、レギュラーではない僕の立場では常に「行け!」と言われたら行けるよう状態を整えておくだけです。

4年前にお話を伺った際、「守備面で参考としているのは仁志選手」とお答えになられています。よもや一緒に二遊間を守る機会が来るとは予想だにされていなかったと思いますが。

近くで見てなおさら、(捕球の際の)ハンドリングの柔らかさには驚かされます。試合の最中にもよく声を掛けてもらうのですが、「この場合はもっと深く守ったほうがいい」と守備位置の打ち合わせ等をする度、こういうアイディアもあるんだな、と勉強になりますね。

その「守り」、チーム失策数の多さが目を引きます。(リーグワーストの91)発展途上ゆえしかたのない部分ではありますが、エラーを犯した後、野中選手はどのように対処されるのですか?

そうですね、ミスの原因が何だったのかを考え、練習で修正し、次の機会に備えるだけです。

エラーの後、出場機会が別の選手に与えられたりしたら、私なら「もしかしたらこのまま…」と不安で仕方がなくなってしまうと思うのですが、さすがプロのメンタリティーは違いますね。

いえ、もちろん僕だって不安ですよ! 「このまま試合に使ってもらえないかも…」と考えたりもしますが、ネガティブな面に目を向けていてもしょうがない。僕はこれから先、守備もバッティングも走塁も、もっともっとうまくなると確信していますので、できることはただ日々の練習に集中するだけです。

前回のインタビューでおっしゃられていた神埼高校時代の監督の言葉、「練習の時だけでなく、私生活も含めて常に野球に繋がるように考えなさい」を実践されてきた結果の「確信」なのでしょうね。それはそうと今年の高校選抜で優勝した佐賀北高校の百崎監督が神埼高校時代の監督だと聞きましたが。

そのとおりです。時間が許す限り佐賀北の試合は見ていました。

佐賀北の実践した高校版「スモールベースボール」のルーツに野中選手がいる、というのは感慨深いものがありますね。「後輩達」の頑張りと今シーズンの経験を弾みに、来季の更なる活躍を期待しています!

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野中選手のサインを3名様にプレゼントします!
ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号、「SPORTSよこはま」へのご意見・ご感想を記入して下記の宛先へお送りください。(平成20年1月25日必着)
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