横浜ビー・コルセアーズ bjリーグ参入2年目で初優勝
by :スポーツ情報センター 吉山 博之
横浜ビー・コルセアーズ リーグ参入2年目にしてチャンピオンの栄冠に輝きました。
プロバスケットボール bjリーグ 2012-2013シーズン プレイオフ ファイナルズ、前日(18日)劇的な勝利を飾り、イースタンカンファレンス覇者となった横浜ビー・コルセアーズ。
平成25年5月19日(日)、bjリーグチャンピオンの座をかけて争うのは、ウエスタンカンファレンスを制したライジング福岡。
どちらのチームにとっても、悲願の初優勝まであと一つというところまで来ました。
レギュラーシーズン、横浜ビー・コルセアーズと福岡の対戦成績は、ビーコルの2戦2敗。ホーム・横須賀アリーナでの連戦でしたが、勝利をあげることはできませんでした。
しかし初戦は延長、2試合目は1点差とほぼ互角の戦いを繰り広げた相手。一発勝負のファイナルを前に、この対戦成績を意識することなく試合に挑みます。
この日の有明コロシアムは、横浜ビー・コルセアーズを応援する大勢のブースターが集結。
今シーズンのbjリーグ全体としての最終戦、チャンピオンを決める試合で、自分たちの愛すべきチームを応援できることを誇らしく思う気持ちがあふれ出し、中立会場であるにも関わらず、まるでビーコルのホームコートのような雰囲気すら漂っていました。
試合前、選手全員の気持ちが一つにまとまります。
(試合開始)
福岡の先制攻撃で0-5とされるも、この日の横浜ビー・コルセアーズ、主役はキャプテン・蒲谷正之選手。
撃つシュートがことごとくリングを通過します。
蒲谷選手を攻撃の中心として、得点を重ねますが、福岡もすぐに反撃。23-21で第1クォーターを終了。
第2クォーターに入っても、横浜ビー・コルセアーズは、蒲谷選手が絶好調。
一時、32-26まで点差を広げますが、すぐさま福岡の7連続得点により32-33と逆転を許します。
その後も互角の戦いは続き、40-44と4点リードを奪われ、後半に入ります。
4点差をつけられているものの、横浜ビー・コルセアーズ蒲谷選手は、前半だけで23得点の活躍。
精神的支柱であるキャプテンがプレーでもチームを引っ張り、後半に突入します。
ハーフタイム、こちらも横浜が誇るNoble Beauty 「B-ROSE」。
今シーズンのベストパフォーマーの演技は、有明の舞台でさらに輝きを放っていました。
第3クォーターに入っても接戦は続きます。
しかし、残り4分13秒で54-54の同点に追いつくと、蒲谷選手、ドゥレイロン“KING”バーンズ選手が連続で3ポイントを沈め、一気にたたみ掛けます。
結局、68-60で第3クォーターが終了。勝負は、最終クォーターの10分に。
最終クォーターに入ると、“KING”バーンズ選手のビッグプレーが飛び出します。
相手からファールを受けながら放った3ポイントシュートを見事沈め、さらにボーナススローと合わせて一気に4得点。
この体勢、右手をはたかれながらも3ポイントシュートを決める“KING”バーンズ選手。
この時点で、この日最大の10点差をつけます。
しかし、簡単に引き下がらない福岡の連続得点などで再び5点差まで詰め寄られますが、バーンズ選手のドライブからの得点や、山田謙治選手のスティールなどで再び引き離しにかかります。
残り2分を切ったところで、福岡がファールゲームを仕掛けてきますが、冷静に得点を重ね、101-90で試合終了。
横浜ビー・コルセアーズが、bjリーグ参入2年目にしてチャンピオンの栄冠に輝きました。
エクスパンションチームが参入2年目でチャンピオンになるのは、琉球ゴールデンキングスに続いて2チーム目の快挙。
それぞれの個性と特性を完全に掌握し、選手を信じ、それぞれの選手に重要な役割を与えたレジー・ゲイリーヘッドコーチの手腕、そしてそれに応えるように一つのチームとして完全にまとまった選手たち。
横浜ビー・コルセアーズが一つの伝説を築き上げた瞬間でした。
試合終了後の優勝セレモニーおよび、記者会見・選手インタビューの模様は、明日以降のハマスポニュースにてあらためて更新させていただきます。