横浜ビー・コルセアーズ 山田謙治選手インタビュー
by :スポーツ情報センター 吉山 博之
プロバスケットボール bjリーグの2012-2013レギュラーシーズンを35勝17敗の好成績、プレイオフ・セミファイナルをホームで開催権をもつ2位でフィニッシュした横浜ビー・コルセアーズ。
レギュラーシーズン終了直後の平成25年5月1日(水)、たきがしら会館においてレジー・ゲイリーヘッドコーチ、bjリーグ2012-2013シーズンベスト5に選出されたドゥレイロン“KING”バーンズ選手、4月27日の埼玉ブロンコス戦で、39得点とbjリーグ歴代日本人選手の得点記録を更新し、この週の「ローソン“Ponta”週間MVP」を獲得した蒲谷正之キャプテン、そして司令塔としてチームを勝利に導く山田謙治選手のインタビューが行われ、レギュラーシーズンの振り返りとプレイオフに向けての意気込みなどを聞いてきました。
レジー・ゲイリーヘッドコーチ、ドゥレイロン“KING”バーンズ選手、蒲谷正之キャプテンのインタビューに続き、最後となる本日は司令塔・山田謙治選手です。
山田謙治選手
※インタビュー日時 平成25年5月1日
今シーズンを振り返って
昨シーズンよりプレイングタイムが減ったと言われますが、チームとしてベースアップしたというか、このチームはどの選手が出ても変わらずチーム戦術にそった試合展開ができるところまで来ています。
個人のプレイングタイムがどうこういうより、出ている時間を一生懸命やるということを、今シーズンが始まる前からコーチから言われているので、だれが出てもそういう風に試合に臨めた結果、チームとしていい方向に進んだと思います。
平均得点は、昨年を下回りましたが、得点を取ることよりもゲームメイクを求められているので、チームをコントロールするところはうまくできたかなと思います。
ただ、ボクから始まったターンオーバーなどがきっかけで、チーム全体にミスが続いてしまうというシチュエーションが結構多くありました。そんなことあり、満足は全然していません。
毎年毎年、常にチャレンジしていかないといけないと思っています。何かスキルアップしていかないと、ボク自身よくならないですし、チームとしても成長していかなくてはいけないし、若い選手にも教えていかなくてはいけないことも多くあります。
ビーコルでは、そういうことをベテランの堀田(剛司)選手や青木(勇人)選手が見せてくれているので、チームがいい方向に進んでいるんじゃないかなと思います。
今シーズンのゲームメイクについて、ご自身の手ごたえは
チーム戦術ということもありますが、昨シーズンのチームと違うのは、サイズがない分、外撃ちが多いということです。入っているときはいいのですが、それが入らなかったときにどうするか。そうなったときにどこを使うか、誰を使うかというのがボクの判断になります。
コーチのフォーメーションのコールを踏まえて、コート上にいるボクが、その一瞬一瞬で何をやったらいいか、的確にコントロールはしていくことが大事になってきます。
ボク自身としては、ある程度やれたかなという手ごたえはあるので、後はちょっとしたミスなどを、ミーティングなどの際に、選手・コーチに伝えて、チームの中で意識統一をするようにしています。
そういう役割がはっきりしているのが、ビーコルのいいところじゃないかなと思います。
今シーズンのビーコルは、サイズがないと言われながらも、パプ(ファイ・パプ・ムール選手)やショーン(・マロイ選手)などがリバウンドとかインサイド、見えないところを頑張ってくれているんです。センターのこの2人は本当によく走ってくれるし、そういう部分を頑張ってくれているから、BIG-3(#1トーマス・ケネディ選手、#2ドゥレイロン・バーンズ選手、#3蒲谷正之選手)が点をとれるというのは正直あると思います。
だからこそ、もっとインサイドをうまく使ったプレイを増やしていきたいですね。
プレイオフに向けての意気込みを
ここからが本当の勝負。結果を残さなくてはいけないので、しっかり練習・準備をして、どのチームと対戦するか分かりませんが、どこが来てもやることは変わりません。
自分たちのやることを、しっかり万全の状態で、チーム全員が欠けることなく準備することが大事じゃないかなと思います。
ヘッドコーチは、今シーズンのここまでについて、口では満足していると言ってますが、正直まだ満足してないんじゃないかなと思っています。実際、勝ちきらなくてはいけない試合を落とした試合もありましたし。
それでも、ここに来て、だいぶヘッドコーチの求めている方向に進んでいるんじゃないかな。
ボクは変わらずチームのためにゲームメイクをするだけです。ボクはそこを任されていると思っているので、そこをしっかりしないと。
昨シーズンのプレイオフカンファレンスファイナル(vs浜松・東三河戦)、こういうことは言いたくないのですが、経験の差だったんじゃないかなと思っています。
大事なところで、ボクもやってはいけないターンオーバーをしてしまいました。優勝経験もあり、勝ち方を知っている相手のベテラン選手に流れを変えられてしまいました。それをしてしまったのが、ボクというのが申し訳なく思っています。
35分間自分たちのバスケットボールで試合をコントロールしていたのに、最後の5分で負けるということはあり得ないことですし。ああいう舞台でやっている以上、昨年のような負け方はもう絶対したくないです。
ほとんどの選手が、去年の悔しい思いを持っているので、昨シーズンの経験が糧となって、チームが一つの方向を向いています。プレイオフでまた進化していくと思いますよ。
(了)
インタビュー中、とにかく自分に厳しかった山田謙治選手、昨年の悔しさを晴らす舞台「プレイオフ カンファレンスセミファイナル」は、いよいよ本日・5月10日、聖地・横浜文化体育館で開催されます。
コート上で、チームを勝利に導くゲームメイクをする山田謙治選手を応援しましょう。
bjリーグ プレイオフカンファレンスセミファイナル
横浜ビー・コルセアーズ(2位)vs.富山グラウジーズ(3位)
【日時】
平成25年5月10日(金) 19:30試合開始
平成25年5月11日(土) 14:00試合開始
【会場】
横浜文化体育館
横浜市中区不老町2-7
チケットは現在販売中です。
詳細は、横浜ビー・コルセアーズのオフィシャルサイトでご確認ください。
http://b-corsairs.com/
昨年の感動を思い出す、横浜文化体育館でのプレイオフカンファレンスセミファイナルの舞台。
※昨年のbjリーグ プレイオフカンファレンスセミファイナルの様子はこちらから
あの舞台を作りあげたのは、選手はもちろんですが、パフォーマンスチームや観客席を埋め尽くしたブースターでした。
横浜ビー・コルセアーズが有明で開催されるプレイオフファイナルズに進出するのを見届けるため、そして選手たちに熱い声援を送るために、横浜文化体育館をビーコルブースターで満員にしましょう!!