「第9回シンポジウム スポーツツーリズム〜ツーリズムで新しいビジネスと豊かな日本〜」
by :スポーツ情報センター・吉山博之
平成24年9月9日、東京都千代田区・弘済会館において、(公社)スポーツ健康産業団体連合会主催「第9回シンポジウム スポーツツーリズム〜ツーリズムで新しいビジネスと豊かな日本〜」が開催されました。
「より豊かなニッポン観光の創造」「スポーツとツーリズムの更なる融合によるビジネスの創出」を目標に掲げた(一社)日本スポーツツーリズム推進機構が発足したのが、今年の4月。
はじめに、その(一社)日本スポーツツーリズム推進機構の活動および今後の方向性について、「スポーツで人を動かす仕組みづくり:(一社)日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)の挑戦」という演題で、早稲田大学スポーツ科学学術院教授・原田宗彦氏の基調講演が行われました。
【早稲田大学スポーツ科学学術院・原田宗彦氏】
続いて開かれたのは、パネルディスカッション。
【(右)テーマ:スポーツとツーリズムの融合を目指して!】 【(左)コーディネータの(社)日本観光協会 総合研究所長・丁野朗氏】
「スポーツとツーリズムの融合を目指して!」というテーマの下、スポーツツーリズムについて、観光庁の取り組み、横浜や秋田で取り組んでいる先進事例についての話がされ、(公財)横浜市体育協会・金子忠彦スポーツ事業部長がパネリストとして参加しました。
【パネリスト(左から)文部科学省・坪田知宏文部科学広報官/横浜市体育協会・金子忠彦スポーツ事業部長/秋田県観光文化スポーツ部・飯坂尚登スポーツ振興監】
金子スポーツ事業部長は、9月29日・30日に開催される「2012世界トライアスロンシリーズ横浜大会」が、国際都市・横浜で開催される意義・目的について、環境・社会・経済のそれぞれの側面から報告。
【報告をする横浜市体育協会・金子忠彦スポーツ事業部長】
横浜がトライアスロンの世界大会を初めて誘致したのは開港150周年を迎えた平成21(2009)年。
そして、昨年9月に実施し、今回が3回目の大会開催となります。
都心でトライアスロン大会を実施するにあたり不安視される海について、海底清掃や周辺公園清掃の実施により、選手に安心して泳いでもらえる環境づくり、そしてゴミ削減やCO2排出量削減など日常から意識することによる美しい街づくりなどから、環境に配慮した大会運営を目指すこと。
「トライアスロンの街・横浜」を実現するために、トップアスリートだけの大会に加えて、一般の部・パラトライアスロンを実施すること、競技参加者・観戦者の安全を考慮した大会運営を目指すこと。
トライアスロンシリーズ横浜大会の競技参加者・観戦者が横浜に足を運ぶことでの、来訪者数増加、それに伴う地域経済の活性化という面での地域貢献・経済効果の実現。
「スポーツ」と「ツーリズム」の融合を実現する具体的事例として「2012トライアスロンシリーズ横浜大会」の報告に多くの参加者が聴き入っていました
このような形で運営されている「2012トライアスロンシリーズ横浜大会」。9月29日・30日は、山下公園周辺特設会場で繰り広げられる熱戦、ぜひ足を運んでください。