横浜市民空手道選手権大会障害者競技に出場した雨宮悠華さん
by :スポーツ情報センター:なかむら
第41回横浜市民空手道選手権大会
6月17日(日)横浜文化体育館で第41回横浜市民空手道選手権大会が開催されました。今大会では初めて障害者競技パラ・フリー形(かた)個人戦が開催され、5名の選手が参加しました。障害者競技に出場した雨宮悠華さんは現在捜真女学校中学部の3年生。生まれつき左腕がないハンデを持ちながら日々一所懸命空手道に励んでいます。
左から2人目が雨宮悠華さん
空手を始めたきっかけは中学1年生のころ、テレビで空手の試合を見て「カッコいい」「自分もやってみたい」と思って中学校の部活動に入りました。初めのうちは「難しかった」そうですが、週3・4日の練習で少しずつ慣れていきました。学校の先生も健常者と同じように接することで本人も障害を気にせずに続けて来られたようです。
真剣な表情で形の競技を披露する雨宮悠華さん
空手の楽しさは「級が上がるところ」という雨宮さんは、「練習することで少しずつ上手になったり、出来なかったことが出来るようになったりするところ」で、達成感を感じる部分で楽しさを感じるそうです。しかし、組手に少し難しさを感じるなど、苦手なこともあるそうですが、そういった難しい課題を克服して昇級するところに空手の魅力を感じているようです。今後は「昇段審査を受けて初段を取ることを目標に頑張って日々練習に取り組んでいます」と力強く話してくれました。
左から横浜市空手道連盟の村上純二理事長、雨宮悠華さん、全日本空手道連盟の伊藤勝治さん
横浜市空手道連盟の村上純二理事長は「今大会の障害者競技は第1回目ということで5名の参加でしたが、今後も続けて各方面に声をかけながら参加者を増やしていきたい」「障害者と健常者双方が空手道という競技に親しんでもらいたい」と話してくださいました。
また、今回障害者競技を開催するにあたり、愛知県から来られた障害者競技の専門家である全日本空手道連盟の伊藤勝治さんは「障害も一人一人の個性として多くの人たちに受け入れてもらいながら、日本という国が一つになっていけたらいいなと思います。」と障害者競技に対する熱い思いをお話ししてくださいました。
シャイな女子中学生の雨宮さんは、胸に秘めた夢に向かい、空手と勉強を両立させて頑張ってると話してくれました。