市立宮田中学校「職業講話」に横浜ビー・コルセアーズが訪問
by :スポーツ情報センター・吉山博之
平成24年2月6日、横浜市立宮田中学校(保土ケ谷区)で1年生を対象にした『職業講話』が開催されました。
宮田中学校では、この職業講話を実施するにあたり、『一生懸命な大人』『生徒にぜひあってほしい大人』と山崎祐一校長ご自身が感じられる方…有名企業の代表、社長、新聞社のデスクの方など…に講師をお願いしています。
今年の講師を呼ぶにあたって、山崎校長が考えたキーワードが『絆』。
「地域とのつながり、地域コミュニティの大切さが再認識される中で、生徒には、自分たちが頑張ることに加えて、自分たちが誇れる地域ブランドを知ってもらい、そこに夢や希望を持ってほしい」ということでした。
【山崎祐一学校長の挨拶】
そこで呼ばれた今回の講師は、横浜に今シーズン設立されたプロバスケットボールチーム『横浜ビー・コルセアーズ』。
通常の『職業講話』の括りを超えて、生徒には、選手・スタッフと交流を持ってほしいという思いに応えるように、横浜ビー・コルセアーズからは、小川直樹ゼネラルマネージャー、堀田剛司、木村実、久山智志、ファイ・パプ・ムールの4選手とスタッフ合わせて6名のメンバーが参加。
【写真左より…木村実選手、ファイ・パプ・ムール選手、久山智志選手、堀田剛司選手、小川直樹ゼネラルマネージャー】
コーチ・スタッフはもちろん、前日、岩手でのアウェイゲームでオフの日だったにも関わらず、疲れも見せずに4名もの選手が集まってきたことに、生徒はやや緊張しながらも興奮している様子でした。
デモンストレーションからはじまり、それぞれの選手・スタッフごとのブロックに分かれて、バスケットボール体験が始まりました。
【デモンストレーションの進行は、久山智志選手。マイクパフォーマンスでも生徒を楽しませていました】
体験は、基本的なボールハンドリング、ドリブル、シュートなどが中心でしたが、それぞれの選手が各自プログラムを考えて実施。基本的なポイント指導に、ゲーム的な要素も加え、どのブロックも盛り上がっていました。
【プログラムは選手各自で考えましたが、まずは「基本が大切!」】
【写真左・久山選手の声に反応して、どっちが先にボールを取れるかな?】
【写真右・ドリブルのときもちゃんと前を見て。木村選手の右手と左手、足し算できるかな?】
【写真左・ボール2つを使って、両手でドリブル。ボールが言うこと聞いてくれません(>【写真右・笑顔の絶えない1時間30分のプログラムでした!】
【写真左・ボールを2つ使ってのパス交換はタイミングが重要…って、カメラじゃなくってボールに集中!!】
【写真右・生徒のナイスプレーには必ず笑顔で声をかける久山選手。ルックスだけでなく心もイケメンです!!】
【写真右・木村選手のブロック。プログラム終了後に「ハイチーズ」♪】
ここで、10分の休憩が入ったのですが、ここでも選手の周りには自然と人が集まってきて、久山選手を中心に選手全員が生徒とのコミュニケーション。
久山選手が「バスケットボールの試合中には使えないけど…」と前置きをして
ドリブルしていたボールをひざの裏で挟みます! もちろん、生徒もチャレンジです!!
なかなかうまくいきませんが、生徒も全員がまとまって、とてもほほえましい光景でした。
休憩の後は、生徒 vs 選手・スタッフチームのゲーム。
【「横浜ビー・コルセアーズと対戦したい人」…最初に立ち上がった5人の生徒の皆さん】
【続いて、男女バスケ部との対戦。試合前後の挨拶は基本です。グータッチでお互いに気合が入ります!】
【中学生が相手だからといって手は抜きません。パプ選手のダンクに、久山選手の3ポイント。随所で素晴らしいプレーを披露】
最後に、質疑応答の時間となりました。
「バスケットボールをはじめたきっかけ」や「バスケットボールの技術面」についての質問、「ミスをしてしまったときの対応」や「スポーツ全般でのメンタル面」についての質問、「食事」や「オフの過ごしかた」といった選手への質問に加え、「ゼネラルマネージャーってどのような仕事」といった質問まで飛び出しました。
堀田剛司選手
シュートをうまくなるためには、とにかく毎日毎日練習をし続けるしかありません。シュートを打ち続ける中で、自分のタイミング、ポイントを見つけていくというのは、どのスポーツでも共通でいえることですし、勉強などでも同じです。
木村実選手
バスケットボールは「習慣のスポーツ」です。練習中、手を抜いたり、いい加減なパスをしていると、それが無意識に試合で出てしまうんです。その1本のミスが命取りになることだってあります。
だからこそ、普段の練習でも手を抜くことなく、1本のパスを大切にするんです。
久山智志選手
試合中、失敗してしまったときは、とにかく切り替えが大事です。バスケットボールは団体競技なので、自分のミスを仲間が必ずフォローしてくれます。そして励ましてくれます。だから、同じミスを繰り返さないよう集中することが大事なんです。そして仲間のミスを自分がフォローできるように、自分が成長していけるのです。
ファイ・パプ・ムール選手
セネガルは、サッカーが有名な国ですが、あるきっかけがあって始めたバスケットボールを一生懸命やっていたら、日本に来るチャンスをつかむことができました。何でもいいから、自分の頑張るものを見つけて、見つかったら、とにかく一生懸命頑張ることが大切です。
そして、横浜ビー・コルセアーズからのプレゼント。この日の講師を務めた4選手のサイン色紙争奪のじゃんけん大会で盛り上がった後、生徒代表からのお礼の言葉。
今回の職業講話を通じて、横浜ビー・コルセアーズのスタッフ・選手の思いというものは、宮田中学校1年生の皆さんに通じていたと思います。
最後にクラスごとに選手との記念写真を撮影しました。
『横浜ビー・コルセアーズ』というチームが、宮田中学校の生徒にとっての、そして、横浜にとっての誇れる地域ブランドとなれるよう、現在戦っている、リーグ戦での健闘を期待します。
なお、bjリーグで戦う横浜初のプロバスケットボールチーム「横浜ビー・コルセアーズ」は、2月10・11日のホームゲームに連勝。2012年に入ってからの10試合を8勝2敗、ホームゲーム6連勝中と好調を持続中です。
次のホームゲームは、横浜国際プールにて、2月25日(土)・26日(日)のvs宮崎シャイニングサンズ戦となります。
新しく横浜に誕生したプロバスケットボールチームのファーストシーズン、大勢の観客でスタンドを埋め尽くし、好調のチームがさらに盛り上がるよう応援していきましょう。
横浜ビー・コルセアーズの情報は、こちらから。
また、ハマスポどっとコムでは、横浜ビー・コルセアーズの広報も担当しているあんどうたかおさんのオフィシャルブログを掲載中です。最新号では、横浜ビー・コルセアーズの好調の要因について詳しくレポートしていますので、こちらもぜひご覧ください。