【写真ハイライト】アジアリーグアイスホッケー in 横浜
by :スポーツ情報センター:sekki.
冬スポーツ、といえば何を思い浮かべるでしょうか。サッカーの天皇杯、ラグビー、フィギュアスケートなどウインタースポーツは数あれど、アイスホッケーほど激しくスリリングなスポーツはないだろう、と声を大にして言いたいほどに、先日新横浜スケートセンターで行われたアジアリーグアイスホッケーの試合には、多くの驚きと興奮が詰まっていました。
11月15(土)・16(日)の両日、アジアリーグアイスホッケー2008-2009のレギュラーリーグが横浜で開催され、「TeleFood チャリティーゲームズ at YOKOHAMA」と銘打ち、新横浜スケートセンターで熱い戦いが繰り広げられました。
アジアリーグアイスホッケーは2003年に発足し、今回で6シーズン目を迎えます。その名のとおり日本・韓国・中国のアジア地域のチームで構成され、日本からは[HC日光アイスバックス][日本製紙クレインズ][王子イーグルス][SEIBUプリンスラビッツ]、韓国からは[アニャンハルラアイスホッケークラブ][High1アイスホッケーチーム]、そして中国からは[チャイナシャークス]が参加しています。
2日間で4試合が行われ、いずれも緊迫した接戦となりました。各日の2試合目がいずれもゲームウイニングショット戦(サッカーのPK戦にあたる)までもつれ込むなど、非常に見ごたえのある内容でした。中でもとりわけ注目を集めたのは、王子イーグルスの河本彰仁選手。選手紹介でも“地元・横浜出身”とコールされ、会場からは一際大きな声援が送られました。総じて北海道などの寒冷地出身者が多い中でのプレー、そして昨シーズン果たせなかった凱旋ゴールを決めると、会場内からこれまた一際大きな声援が送られました。
今回のゲームは、国際連合(UN)専門機関のひとつ、国際連合食糧農業機関(FAO)が展開する反飢餓キャンペーン「TeleFood」の一環で、この2日間はFAO日本事務所が、観客をはじめ広く一般市民の方々が世界の食料・農業の問題に関心を持ち、世界から飢餓をなくす第一歩になることを願い、会場内でチャリティーグッズの販売や募金の呼びかけ、各チームから提供されたグッズの抽選販売などが行われ、売り場には多くの観客が足を止め、関心の高さを表していました。
11月15日
11月16日
このチャリティーゲーム横浜開催にあたり、出場4チームの監督から、ハマスポどっとコムを通じてメッセージをお寄せいただきましたので、最後にご紹介させていただきます。
1.スポーツ選手がチャリティー活動をすることは、社会的にも大きな影響を与えると思いますが、ご自身、あるいはチームがチャリティー活動に対して、どのようなことを心がけていますか?
2.今回のゲームを通じて食糧問題について感じたことはありますか?
日本製紙クレインズ 相沢 浩二 監督
1)スポーツは多くの人の心を一つにするので、こういったチャリティでもお役に立てるといいなと思っています。大切なことは継続ですね。スポーツと同じで、続けていくことが大切だと思っています。
2)食料問題は世界の国々が協力をしあうことが一番の方法だと感じています。みんなが協力をすることです。
王子イーグルス 城野 正樹 監督
1)アジアリーグで数年前から行って頂いているチャリティーゲームは、チームでも大変興味がある活動(イベント)の一つです。TV、新聞等のメディアでは知ることが出来るが、実際に自分たちが活動することはほとんどなく、このような機会に経験できることをありがたく思っております。今回の活動以外でも、チームとしては日ごろ街角等で行っている募金活動などには協力するよう心がけております。私たちは飢餓に苦しむ大勢の人々の、助けになればと思っております。
2)まず、チャリティーゲームが行われる度に、食糧問題について、そして物の大切さを改めて考えさせられます。今、私たちは食生活に困ることはありません。飢餓で苦しむ開発途上国の方々のためにチャリティーを通じて少しでもお役に立てればと思います。
SEIBUプリンスラビッツ 若林 クリス 監督
1)スポーツ選手といっても、考えていることや生活は特別なことはなく、皆さんと同じです。ただ、多くの方の応援をいただく仕事ですので、反対に自分たちとしては皆さんに何かをお伝えしていくことができるのではないかなと思っています。
2)日本という恵まれた国に生まれ、育ち、スポーツを仕事にできることに感謝をしなければならないと改めて感じます。アジアリーグという国際リーグで僕たちは試合をしています。そのアジアでも食べることに困る子供たちがいます。アジアの国々が協力するというイメージを共有するきっかけになることが今日の意義です。
日光アイスバックス 伊勢 泰 監督
1)大げさに考えず、普段の生活でも出来ることから少しずつ取り組んでいこうと心がけています。自分にとってはちょっとしたことでも、ファンをはじめ多くの人に影響を与えていることが多々あると思いますので。
2)日本で暮らしていると「きょうの食べ物がない」状態というのはなかなか実感できません。今回のチャリティは、どれだけ私たちが恵まれているかを改めて考えるいい機会になりました。
アジアリーグアイスホッケー2008-2009
「TeleFood チャリティーゲームズ at YOKOHAMA」 試合結果
11/15
SEIBUプリンスラビッツ 3 – 2 王子イーグルス HC日光アイスバックス 3 – 4 日本製紙クレインズ
11/16
HC日光アイスバックス 2 – 5 王子イーグルス SEIBUプリンスラビッツ 3 – 2 日本製紙クレインズ
※写真の転載は固くお断りいたします。