日本女子ソフトボールリーグ神奈川大会レポート 〜ソフトボールを見に行こう!〜
by :千葉 陽子
皆さんはソフトボールの試合を観戦したことはありますか?毎年春から秋にかけて、日本女子ソフトボールリーグが全国各地の球場で行われます。去る10月25日〜26日、日本リーグ1部・第10節・神奈川大会が、保土ヶ谷球場で開催されました。横浜市戸塚区が本拠地の日立ソフトウェアのホームゲーム、そして最終節とあって大勢の地元ファンが訪れ、球場は熱気に包まれました。
日本女子ソフトボールリーグ神奈川大会開幕!
ソフトボールといえば…8月の北京オリンピックで日本代表が金メダルを獲得したことは、記憶に新しいですね。日立ソフトウェアからは西山麗選手、山田恵里選手、馬渕智子選手がオリンピックに出場、素晴らしい活躍を見せてくれました。ファンが待ちに待った、3人の凱旋試合です!
オリンピックでも大活躍!1番ショート・西山選手(左) ガッツあふれるプレーが魅力の3番センター山田選手(右)
日本代表、そして日立の4番バッター馬渕選手(左) 試合前、スタンドのファンへサインボールのプレゼントも(右)
25日は日立ソフトウェアとHondaが対戦しました。
試合前日立ソフトウェアのアドバイザーを務める、日本代表の斎藤春香監督がさっそうと登場!同じく日本代表で日立ソフトウェア所属の田本博子コーチ、総務の亀田悦子さん、そして西山選手、山田選手、馬渕選手に花束が贈呈されました。
保土ヶ谷球場に金メダルの感動がよみがえりました
いよいよプレーボール!ソフトボールの試合はスピード感たっぷりです!
野球場で行われる時は、ベンチがファールライン近くに!(左) 日立ソフトウェアの大応援団(右)
試合は1−1で向かえた7回裏、日立ソフトウェアの9番バッター溝江香澄選手の3ランホームランでサヨナラ勝ち!ホームベースに選手たちの歓喜の輪ができました!
緊迫した試合はサヨナラ勝ち!選手たちの笑顔がはじけました!
日立ソフトウェアは翌26日に行われたレオパレス21戦でも勝利を飾り、通算成績2位で決勝トーナメント進出を決めました。決勝トーナメントは11月8日〜9日、京都市西京極球場で行われ、この大会の勝者が今年のリーグ優勝チームになります。
【番外編】
ここで、日本代表の斎藤監督(日立ソフトウェア・アドバイザー)の突撃インタビューをお送りします!
やはり最初に伝えたいことは、「金メダルの感動をありがとうございます!」という思いです。
「横浜市民の皆さまはすごいですよ〜。街中を歩いていると、感動して涙しながらお祝いの言葉をいただいたこともあります。これだけたくさんの方に見ていただいて、本当に頑張ってよかったと、今ひしひしと感じているところです」
オリンピックでは上野由岐子投手の413球の熱投ももちろんのこと、チームがひとつになった勝利と感じました。
「一戦必勝の思いで世界一になることは並大抵のことではなくて、選手もよく頑張って苦難を乗り越えてくれました。オリンピックチームは15名。一人だけが突出するのではなく、個々の強さを持ちながら、チームとして自分が何をできるのか、常に考えて戦うことができたと思います」
いつも選手を温かいまなざしで見つめる斎藤監督の姿が心に残ります。もちろん監督の采配も大きいのではないでしょうか?
「どんなに監督、コーチが頑張ろうと思っても、実際にプレーとして表すのは選手です。勝った時は選手が主役、負けた時は監督の出番です。選手を信頼して、心のキャッチボールを大事にしたい。指導者の立場としてもっともっと勉強していくことが大事なのかなと、今思っています」
青森県出身の斎藤監督は、20年前に横浜市の日立ソフトウェアにやってきたそうです。現在アドバイザーとして、どんな気持ちでチームを見つめているのでしょうか。
「当時は河川敷のグラウンドで試合をしていました。そして今、保土ヶ谷球場のような素晴らしい球場で試合ができることは皆さまに支えられてきたからです。決勝トーナメントで優勝できるように後押しをしていきたいですね」
斎藤監督、ありがとうございました!心のキャッチボール…素敵な言葉ですね!
ソフトボールは4年後のロンドンオリンピックで正式競技から外れることが決まっています。北京オリンピックで表彰式を終えた選手たちは、ボールで「2016」の文字を作り、「バックソフトボール」を訴えました。
「ソフトボールの素晴らしさを世界中の人に伝えるために、できることを考えていきたい」と力をこめた斎藤監督。世界一に輝いた選手たちを見て、ソフトボールに憧れを抱いた子どもたちも増えたことでしょう。その夢を守るために、ソフトボールのオリンピック復活を目指す活動が行われています。まずは目の前の一歩、地元日立ソフトウェアの選手たちにありったけの声援を送りましょう!
※写真の転載は固くお断りします