愛がいっぱい!YMCAの水泳大会
by :千葉 陽子
さわやかな秋晴れに恵まれた9月23日、都筑区の横浜国際プールで「オール横浜YMCAジュニア&マスターズ水泳大会」が開かれました。年に一度開かれるこの大会は、今年で6回目を迎えます。神奈川県下のYMCA9チームと埼玉所沢YMCAが参加、約440名の選手たちが日頃の練習の成果を発揮しました。
今年も年に一度の水泳大会がやってきました!
YMCAは幼児から高齢者まで、幅広い年齢層の人たちが集いスポーツに親しむ場所です。この水泳大会も7歳から70代の方たちが選手として参加しました。中には一家三世代(お孫さんから祖父母まで)で出場するご家族もいるんですよ。素敵な思い出になりそうですね!
レースの前にウォーミングアップ。みんな調子はバッチリかな?
水泳と言えば今年はオリンピックイヤーでしたね!8月の北京オリンピック、北島康介選手の歴史に残る活躍で、競泳に注目された方も多かったのではないでしょうか。私たちがテレビで目にするのは選手が入場して、スタート台の前のイスに腰掛け気持ちを集中させている姿。そして名前をアナウンスされて、スタート台に立って出発の合図で飛び込む、そんな光景が思い浮かびますよね。
この大会のもう一つの注目は…“手作りの水泳大会”というところです。大会の運営はYMCAのスタッフをはじめ、会員の皆さまがボランティアで参加して支えています。
運営する側に携わると、レースをスムーズに進行するために、たくさんの人が関わっていることが分かります。レース前に選手をまとめる召集員、競技進行のアナウンスを行う通告員。そしてレースのスタートを告げる出発合図員、レース中に違反がないかなど確認する泳法審判員や折返し監察員。選手が最も気になるタイムに重要な役割を果たす計時員。電光掲示板の表示はコンピューター係が活躍します。表彰式の賞状やメダルを用意する賞典係は、出場する子どもたちのお母さまたちがお手伝いしてくれます。
出発合図員、きまってます!(左)賞典係のお母さまたちが、子どもたちのレースを見守ります!(右)
このようにたくさんのボランティアの方々がそれぞれの役割をこなし、選手が気持ちよく泳げるように大会を支えています。ボランティアをやりながら選手として泳ぐ、パワフルな人もいるんですよ! 私も毎年通告員としてお手伝いしてます!これからレースに臨む選手一人一人に、「頑張って!」という気持ちを込めてアナウンスしました(時々間違えてしまってごめんなさい…)。
目指せノーミス?通告コンビも頑張りました!
レースは午前、午後の部に分けて行われます。中心になるのは個人種目ですが、何と言っても盛り上がるのは各YMCA対抗のリレーです。「500M10人リレー」というオリジナルの種目があり、子どもから大人まで世代を超えた10人の選手たちがリレーに出場します。勝敗だけでなく、世代間交流も目的になっているんですよ。最後に指導者リレーが行われ、日頃子どもたちに水泳を教えている指導者たちがリレーに出場します。プールは大声援に包まれて、やがて閉会式を迎えました。
子どもから大人まで、水泳に打ち込む姿はみんな輝いてました!
国際試合が行われた大きなプールで選手として泳いだ経験は、子どもたちにとってかけがえのない思い出になったことでしょう。普段の練習では25mプールで泳ぐ機会がほとんどの子どもたちにとって、50mという長い距離を泳ぎきるだけでもすごいことです!一生懸命泳ぐ姿は本当にかわいかったです。もちろん、大人の皆さんも頑張りました!「来年はもっと上の記録を」と、目標が見つかるきっかけになったかもしれません。
表彰式ではみんな最高の笑顔を見せてくれました
YMCAの水泳大会は勝敗を競うだけではなく、子どもたちの友情、応援する家族の愛情、指導者と選手の絆…いろんな形の愛が詰まっています。この愛をもっともっと育んで、また1年後、みんな元気に横浜国際プールで大会を行うことができますように!そっとプールにお祈りして、共に運営を手伝った湘南とつかYMCAの仲間たちと帰路につきました。
来年も頑張るぞ!計時員、そして選手として活躍した高校生コンビです!