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    イベントレポート

監督へのインタビューについて想うこと

by :得点王

最近、Jリーグのテレビ中継を観ていて、気になる場面がある。後半の開始直後に、監督に後半に向けてのコメントを求めるため、インタビューしている場面をしばしば目にするようになった。

試合中、監督の視線はピッチに注がれる。そこでの選手のパフォーマンスが、起用する選手の方針を左右することになるから、その視線は常に鋭い。

そんな中で行われるインタビュー。

ある監督は、ピッチに目を向けたまま、また別の監督は、早く席に戻りたそうな気配を滲ませながら、インタビューに臨む。

質問を、振り返ってみる。
・「前半は、狙いどおりでしたか?」(対浦和戦。横浜FC・高木監督への質問)
・「後半、どのように攻撃を組み立てていきますか?」(対横浜FC戦。浦和・オジェック監督への質問)
・「後半、攻撃の選手を投入しましたが(意図は)?」(対神戸戦。鹿島・オリヴェイラ監督への質問)

戦況を考え、後半に向けて視聴者の関心を喚起することを意図した質問だろうが、前半の戦いが狙いどおりだとしても、後半もその
とおりにいかないのがサッカー。また、攻撃の選手を投入しても、理想どおりにスコアが動かないのもサッカー。

前半を反省することは大事だが、試合は生き物で、3試合とも、後半は別のストーリーが用意されていた———。

視聴者の関心に応えて、かつ、試合の質を高めるもの———。インタビューへの期待は高いけれど、そこに設定されるハードルは、険しい。