「横浜市スポーツ栄誉賞贈呈式」
10月16日(土)パシフィコ横浜ノースにて、「横浜市スポーツ栄誉賞贈呈式」が行われました。
「横浜市スポーツ栄誉賞」は、オリンピック及びパラリンピックで3位までに⼊賞した⽅の中で、住所、勤務先、出⾝校または所属するチームの所在地が横浜市、もしくはこれに準じると認められる⽅に、横浜市⻑及び公益財団法⼈横浜市スポーツ協会会⻑から贈られる賞です。
今回、東京2020オリンピック・パラリンピック競技⼤会においてメダルを獲得された、横浜市ゆかりの選⼿22名の皆さまに贈られ、16日の贈呈式には、文田健一郎(ふみたけんいちろう)選手、屋比久翔平(やびくしょうへい)選手、富田宇宙(とみたうちゅう)選手が出席されました。
文田選手と屋比久選手は、横浜市青葉区にキャンパスがある日本体育大学の卒業生です。また、富田選手は日本体育大学大学院に在籍しています。
受賞者の皆さまには、⼭中⽵春 横浜市⻑から賞状が、⼭⼝宏 公益財団法⼈横浜市スポーツ協会会⻑から記念品が、清⽔富雄 横浜市会議⻑から花束が贈呈されました。
⼭中⽵春 横浜市⻑、清⽔富雄 横浜市会議⻑からの祝辞があり、3選手から、大会の感想や受賞への思いが語られました。
文田健一郎選手(レスリング男子 グレコローマンスタイル60kg 級 銀メダル)
「こんにちは。ボランティアの皆さま、大会開催にご協力くださり、また大会の時は大きな応援をしていただき、本当にありがとうございました。今大会は特に、今まで以上に周りの方のご協力ご支援を実感した大会になりました。こうして皆さまの前で銀メダルという結果で少しでも恩返しできたことを、本当にうれしく思います。
自分自身は、これからパリのオリンピックに向けて再始動していくので、引き続き応援よろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました」
屋比久翔平選手(レスリング男子 グレコローマンスタイル77kg 級 銅メダル)
「こんにちは。東京2020大会では銅メダルを獲得できたのですが、僕自身、大会を運営してくれた方々やボランティアの方々にすごく感謝しています。特に、ボランティアの方々には会場や選手村で会った時に、“頑張ってください”とたくさん声をかけてもらって、それがすごく力になりました。
今回銅メダルという結果でしたが、また僕もパリオリンピックに向けて頑張っていきます。そこでしっかり結果を出して、また、皆さまの前でこのような賞をいただけるように頑張っていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」
富田宇宙選手(競泳男子 400m 自由形 S11(視覚) 銀メダル、100m バタフライ S11(視覚) 銀メダル、200m 個人メドレー SM11(視覚) 銅メダル)
「みなさまこんにちは。このような大変名誉ある賞をいただけること、心から光栄です。
この大会に向けてはいろんな思いがありました。コロナウィルスの感染拡大が続く中、この大会を開催することが正しいのかどうか、私がその大会に参加することが正しいのかどうか、自問してまいりました。ですが、今日受賞されたお二人をはじめ、オリンピアンの方々の熱い戦いをテレビ越しに観戦し、そして多くの方々がそれに熱狂されておられること、勇気や元気をたくさん受け取っておられること、私もテレビの前で一緒に感じておりました。
そういったオリンピアンの方々の活躍や、オリンピック開催の成功を目の当たりにし、私も一人のパラリンピアンとして皆さまの前で最高のパフォーマンスをしたい、どんな状況であっても大会を楽しむ、そして私の持てるすべての力を最後まで出し切ることで皆さまに少しでも元気や勇気をお届けしたい、そういった気持ちでこの大会に臨みました。
私は3つのメダルを獲得することができましたが、金メダルには届きませんでした。ですが全く悔いはありません。皆さまにたくさんの応援をいただき、このパラリンピックの持つ魅力を存分にお届けできた、そう確信しています。
これから、パリパラリンピックに向けて更に競技を続けてまいりますが、今回の大会を通してファンになってくださった皆さま、ボランティアで協力してくださった皆さまと繋がって、次の大会がもっと大きなムーブメントになるように、更に皆さまと一緒に協力して進んでまいりたいと思います。ぜひこれからも、ご支援のほどどうぞよろしくお願いいたします。誠にありがとうございました」
この授与式には、⼤会に向けて約3年に渡り準備を進めてきた「横浜市・都市ボランティア(City Cast Yokohama)」の皆さんが招待されていました。
3人からの「ボランティアの支え」に対する感謝の言葉は、シティキャストヨコハマの皆さんの心に響き、大きな拍手をすることで答えていました。
そしてその拍手は、3人の選手の心にも大きく響いたことと思います。
(このあと、「横浜市・都市ボランティア感謝会」が同会場で開催されました)
【横浜市スポーツ栄誉賞 受賞者⼀覧】22 名
1 河田 悠希 アーチェリー男子団体 銅メダル
2 武藤 弘樹 アーチェリー男子団体 銅メダル
3 村上 茉愛 体操女子種目別ゆか 銅メダル
4 青柳 晃洋 野球 金メダル
5 近藤 健介 野球 金メダル
6 タイラー・オースティン 野球 銀メダル
7 山﨑 康晃 野球 金メダル
8 清原 奈侑 ソフトボール 金メダル
9 峰 幸代 ソフトボール 金メダル
10 山田 恵里 ソフトボール 金メダル
11 宮澤 夕貴 バスケットボール女子 銀メダル
12 入江 聖奈 ボクシング女子フェザー級 金メダル
13 本多 灯 競泳男子200mバタフライ 銀メダル
14 張本 智和 卓球男子団体 銅メダル
15 文田 健一郎 レスリング男子 グレコローマンスタイル60kg 級 銀メダル
16 屋比久 翔平 レスリング男子 グレコローマンスタイル77kg 級 銅メダル
17 欠端 瑛子 ゴールボール女子銅メダル
18 富田 宇宙 競泳男子 400m 自由形 S11(視覚) 銀メダル、100m バタフライ S11(視覚) 銀メダル、200m 個人メドレー SM11(視覚) 銅メダル
19 赤石 竜我 車いすバスケットボール男子 銀メダル
20 高松 義伸 車いすバスケットボール男子 銀メダル
21 鳥海 連志 車いすバスケットボール男子 銀メダル
22 古澤 拓也 車いすバスケットボール男子 銀メダル
(敬称略)
※10月23日記事修正いたしました
富田選手のコメントを紹介する記事で、ご本人からTwitterでご指摘をいただきました。
記事初出時「次の大会がもっと大きなモニュメントになるように」と記載しておりましたが、正しくは「次の大会がもっと大きなムーブメントになるように」とお話されていましたので、当該部分を訂正いたします。
富田宇宙選手、読者の皆さま、ならびに関係の皆さまにご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申しあげます。