オリンピアン・パラリンピアン学校訪問事業~横浜市立永田小学校~
9月19日(水)、4x400mリレーの選手として北京オリンピックに出場した堀籠佳宏(ほりごめよしひろ)さんが、横浜市立永田小学校を訪問し、全校児童に向けた講演会と、5・6年生を対象とした実技指導(陸上)を実施しました。
堀籠さんは、現役引退後も日本陸上競技連盟強化委員(日本代表短距離コーチ)として、リオデジャネイロオリンピック男子4×100mリレーの銀メダル獲得に、大きく貢献しています。
① 講演「夢をもって努力すること」(全学年:2校時)
全校生徒に大きな拍手で迎えられ、校長先生から堀籠選手の紹介があり、講演が始まりました。
オリンピックに出場するには、実際にどのくらいの記録が必要なのか、動画を見ながら説明してくれました。
走り幅跳びは8m以上飛ぶ必要があり、走高跳はサッカーゴールを飛び越えられるほどの記録が必要だそうです。
また、ボルト選手と同じ金のスパイクシューズを披露してくださり、全校生徒から歓声があがりました。
講演では、夢を持つことの大切さ、夢に向かって正しい努力をすることの大切さが伝えられました。
堀籠選手は、中学1年生ではじめて出場した大会では、100人中80位でしたが、悔しい思いをバネに、練習や研究を重ね、夢であったオリンピックに出場することができました。
オリンピック選手になるには、国会議員になるより難しいといわれています。
日本で何万人、何十万人の人がオリンピック選手になりたい夢を持っていても、全ての人が夢をかなえられるわけではありません。リオオリンピックに出場できた日本人選手は340人で、夢はかなわないこともあります。
大切なのは、夢がかなわなかったら自分と向き合い、夢をかなえるために何ができるのかを探し、実行することです。
そして、毎日毎日を練習していると、つい苦しくて、始めた頃の気持ちを忘れがちですが、楽しい気持ちを忘れないことが大切だとお話がありました。
質問タイムでは、「なんでオリンピックに出たいと思ったのですか。」「どうして足が速くなったのですか。」などの質問があり、ひとつひとつ丁寧に答えられていました。
「50メートルなら何秒ですか。」との質問に対し、「5秒62」と堀籠選手が答えると、全校児童からどよめきの声があがりました。
② 実技(5年生:3校時、6年生:4校時)
速く走るコツは、歩幅を広くすること、回転を早くすることの2つです。
そして、1番大切なのは「姿勢」だそうです。速く走ろうとして力が入ると、つい猫背になってしまいますが、リラックスをしてきれいな姿勢を保つことが速く走るコツになります。
腕の使い方、足の使い方を丁寧に指導されました。
授業の最後は、ハンデをつけて児童と対決。堀籠選手が勝利し、大歓声があがりました。
オリンピアンと一緒に走ることができ、児童たちにとって、とても良い経験になったのではないでしょうか。もしかしたらこの中から、陸上競技でオリンピックを目指す選手がでてくるかもしれませんね。
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横浜市では、市内18区35校の小学校及び特別支援校と18校の中学校に、オリンピック・パラリンピック出場経験者を派遣し、講演や実技指導等の交流を実施しています。
学校訪問事業は、東京2020オリンピック・パラリンピックの機運醸成と、市民とりわけ次世代を担う子ども達を中心に、より一層のスポーツ振興を図ることを目的としています。
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