《火の鳥NIPPON》全日本女子バレー「2018女子世界選手権」初戦快勝‼
9月29日(土)「2018女子バレーボール世界選手権」(世界バレー)が、日本を舞台に開幕しました。全国4カ所で予選ラウンドが行われるこの大会には、世界24か国が出場し、10月20日(土)の決勝戦まで、熱い戦いが繰り広げられます。
予選第1次ラウンドプール A(アルゼンチン、カメルーン、ドイツ、日本、メキシコ、オランダ)は、横浜アリーナが会場です。秋雨の中、多くのみなさんが来場していました。
この世界バレーでの金メダルを試金石とし、東京2020オリンピックの金メダルを目指す、全日本女子チーム《火の鳥NIPPON》。率いるのは、プレーヤーとして3度のオリンピック出場を果たし、ロサンゼルスオリンピック銅メダルを獲得している、中田久美監督です。
観客のみなさんは応援練習を行い、今や遅しと日本戦が始まるのを待っています。
コート頭上に設置されたスクリーンに、全日本女子バレーの歩みが映し出される演出で始まった開会式。国際バレーボール連盟のアリ・グラサ会長は日本語で「世界バレー開会します!」と宣言しました。
全日本の初戦の相手は、アルゼンチン代表です。今年の5月に行われた「FIVBバレーボールネーションズリーグ2018予選ラウンド」までの戦績は、全日本の9戦全勝となっています。第1次ラウンドを1位通過するためにも、開幕戦は「勝利」が求められます。
記念撮影や両国国歌斉唱が終わり、いよいよ戦いの火ぶたが切って落とされました。
全日本初のスパイクは、期待の新人、黒後愛選手でした。これからの全日本女子チームをエースとして引っ張っていってほしい“木村沙織2世”と言われる逸材です。黒後選手のスパイクは強烈で、「ドスンッ」と音が響きます。
前回ホーム日本で戦った2010年世界バレーで銅メダルを取った荒木絵里香選手や、神奈川県川崎市立橘高等学校出身の島村春世選手など、起用された選手全員の活躍により、セットカウント3-0のストレートで、初戦を快勝しました。
(左)荒木選手 (右)島村選手
(左)新鍋選手 (右)古賀紗理那選手
試合後の中田監督は「かなりのプレッシャーがあったなかで、最後まで集中力を切らさず、まずは1勝できたこと、本当によかったと思います。(今日の試合で良かった点は)サーブがよかったが、まだ精度を高めていくことはできると思います。ただ、バックアタックを含めた攻撃のバリエーションは、初戦にしては大胆に思いっきり使っていたのは評価したいです」
黒後選手については「サーブがよかったですね。本人の課題にしていたブロックも的を絞ってうまく止めていました。」と評価していました。
記者会見の様子
(右から)新鍋理沙選手
「初戦で緊張しました。最後の1点を取りきるまで集中して戦えるように明日に向けて準備していきたいと思います」
荒木選手
「今日は、勢いを持って戦おうと話してゲームに入りました。大会を通して1戦ごとに成長していけるように積み上げていきたいです。世界バレー初戦は独特で、3大会前の初戦で負けた強烈な記憶があるので、すごく緊張しました」
黒後選手
「(自分のプレーで納得がいかなかった点は)サーブレシーブをAパス(セッターがトスを上げやすいパス)で返すことや、ディグ(スパイクレシーブ)でももっと拾えるものがあったので、その1本にこだわっていきたいです。(自分が意識してできた所は)矛盾しているかもしれませんが、アジア大会の時よりもサーブレシーブのミスは減ったと思います」
「(試合前の黒後選手が“ヤバいぐらい緊張してない!”と言っていたと荒木選手が話していましたが、スタメン(先発)を聞いて緊張しなかった理由は?)まず、スタメンと聞いて嬉しかったです。出るからには、このために練習してきたことをしっかりするだけだと考えたから、緊張しませんでした」
「(地元のお客さんの前でプレーすることについては)日本開催で、多くの方に足を運んでいただき、力になりました。みんな味方と感じられ、楽しく試合できました」
田代佳奈美選手
「スタメンは今朝聞きました。覚悟をしていましたがすごく緊張しました。(セッターとして)バックアタックの打数はたくさんできたが、コンビネーションの精度が完璧ではなかったです」
初戦を快勝した全日本女子チーム。ぜひ、横浜アリーナに足を運んで、応援しましょう。黒後選手が言っていたように、みなさんの応援は選手の“よき力”となって後押しすることでしょう!
ぜひ、ファイナルラウンドが行われる横浜アリーナに全日本女子チームを迎えられるよう、応援していきましょう!
全日本女子チーム 第1次ラウンドプール A 日程
9月29日(土)19:20 対 アルゼンチン(3-0、1勝)
9月30日(日)19:20 対 オランダ(2-3、1勝1敗)
10月1日(月)19:20 対 メキシコ(3-0、2勝1敗)
10月2日(火)試合なし
10月3日(水)19:20 対 カメルーン
10月4日(木)19:20 対 ドイツ