「夏休みの応援企画!!親子で自然観察@しんよこパーク」が開催されました
夏休み自由研究のヒントがいっぱい
7月27日(金)に、日産スタジアムの近くの新横浜公園で「夏休みの応援企画!!親子で自然観察@しんよこパーク」が開催されました。当日は親子89組217名が参加し、大盛況でした。
15年ぶりに火星が地球に大接近となる3日前のこの日、(株)ビクセンから天体望遠鏡の貸出協力や「星のソムリエ」が、本格的な火星や星の話をしてくれました。
この日は、台風12号の接近に伴い、正午過ぎから曇天となり星空観察には厳しい状況でしたが、はたしてどんな観察会となったのでしょうか。
「手作り望遠鏡ワークショップ」
3倍ズームの望遠鏡作りでは、望遠鏡の仕組みを学び、パーツを自分で組み立て、最後に筒の部分にシールや絵を書いて飾りをつける簡単工作をしました。この望遠鏡は、月のクレータが見られ、また顕微鏡のようにしても使える優れものです。
自分で作った望遠鏡で参加者たちは、さっそく自然観察に出かけました。
「自然観察」
参加者たちは新横浜公園内を自由に回り、さまざまな生き物や植物を発見しました。ゲーム感覚で楽しめるように配られたビンゴシートには、16個の自然の宝物が描かれています。たて・よこ・ななめの4つの宝物を探し出せば、1ビンゴです。
「ビンゴがそろったよ」「人の顔に見える石を見つけた」「トンボの形をした雲を見つけた」など参加した子どもたちが、大きな声でスタッフに駆け寄る場面もみられました。
また、親子でじっと昆虫の様子を観察している姿も見られ、「家でもっと調べよう」と話が聞こえました。
「星のソムリエ」によるお話と「星空観察」
「ではみなさん。みんな流れ星って聞いたことや見たことはありますか?この流れ星の大きさってどれくらいか分かりますか」
「星のソムリエ」先生は、スライドを通して、星座や月にまつわるいろいろなお話をしながら、参加者に問いかけました。
「次の3つのうち正解と思うものに手を上げてみてください」
「1番、日産スタジアムぐらいの大きさだと思う人」
パラパラ手が上がりました。
「2番、いやいや、気球ぐらいの大きさだと思う人」
約半数が手をあげました。
「3番、サッカーボールぐらいの大きさなんじゃないかと思う人」
残りの半数が手をあげました。
「答えは、実はすべて不正解です」
「えー」という声。
「実際にどれくらいの大きさかというと、皆さん、自分の指の先を見てください。
その指の先端ぐらい、数mm~数cmくらいの大きさしかないんですよ」
知らなかったという大きな「えー」という声が、夜空いっぱいにあがり、そして、さらに続くソムリエの星のお話に参加された方々は、体を前のめりにして聞きいっていました。
今回は、残念ながら雲がかかって火星は見られませんでしたが、金星・木星・月を観察することができました。国立天文台によると9月上旬まで、火星はひときわ明るく大きく見えるそうなので、ぜひ観察する機会を作ってみるのはいかがでしょうか。
イベント終了後も、熱心に質問をしている親子や、「楽しかった」「今日、教えてもらったことをまとめる」「昨年は、8月終わりに作った自由研究が、今年は7月中にできるぞ」「つくった望遠鏡でいろいろな星を探す」「また今度もやってほしい」などの声があり、天体への関心が高まったように感じました。