神奈川区制90周年かめ太郎真夏の氷上カーニバル
8月16日(水)横浜銀行アイスアリーナで、神奈川区制90周年記念事業が開催された。
神奈川区のシンボル的施設である横浜銀行アイスアリーナで、イベント第1部には、2014年ソチオリンピック・2017年世界フィギュアスケート選手権で男子金メダルを受賞した、世界のトップスケーター「羽生結弦選手」によるエキシビションと子どもスケート教室が開催された。
羽生結弦選手エキシビションには、抽選で招待された神奈川区在住・在学の子ども(小学生以下)とその保護者が並んでいた。(300名)
第1部エキシビションでは、羽生結弦選手の他に、横浜銀行アイスアリーナ所属の川畑和愛選手(2016年東日本選手権第3位)と青木祐奈選手(ジュニアGPシリーズチェコ大会第4位)も区制90周年のお祝いに花を添えた。
羽生結弦選手の登場に会場から大きな拍手がわき大興奮の中、エキシビション「花になれ」の曲が流れて、演技がはじまった。
スピードあるスピンや正確なジャンプ、そして演技の華麗さに、観客は一気に羽生選手のスケートの世界にのみこまれていった。
羽生選手は「東日本大震災の後、神奈川スケートリンク(現・横浜銀行アイスアリーナ)で練習をさせてもらった事があります。皆さんの温かいパワーを力に変え、がんばります。」と当時の事を振り返り、今後の決意を語っていた。
その後行われた「子どもスケート教室」にも、羽生選手が登場した。
羽生選手は、「たくさん転んでいいんだよ。転んだ分だけ、うまくなる」と、やさしくアドバイスしていた。
第2部では、「氷上綱引き大会」が開催された。
参加者総勢285名の老若男女が、1本の綱を氷の上で声を掛け合いながら引き、笑顔が絶えない大会となった。
陸上の上で行う「綱引き」は、腰を入れてグイグイ引っ張るが、氷の上では腰に力を入れると、転んでしまうため、コツをつかむまで悪戦苦闘しているようだった。
また、カーリング体験も実施され、参加者は氷上スポーツ体験を楽しんでいた。
今回のイベント主催者を代表して、神奈川区制90周年記念事業実行委員会委員長の伊東満氏と神奈川区長の二宮智美氏が来場者へ挨拶を行った。
写真左から4番目:神奈川区制90周年記念事業実行委員会 伊東満委員長
「今回、800件を超える申し込みをいただき、海外からも問い合わせがくるなど、大変注目を集めるイベントとなりました。参加するお子さんにとって、夏休みの一番の思い出になること願っております。第二部は、地区対抗の氷上綱引き大会を行います。神奈川区は地域のつながりがあり、困ったときは支え合うことができる温かいまちです。氷が溶けるくらいの熱い試合が行われることと思います。今後も神奈川区の愛着を深め、つながりを感じ、100周年に向けて元気な、そして支えあう神奈川区をつくっていきましょう」
写真左から2番目:神奈川区 二宮智美区長
「羽生選手は、2011年の東日本大震災後の一時期に、このリンクを拠点に練習していただき、そのご縁からご出演に快くお引き受けいただきました。人と人との絆を大事にする羽生選手の心意気と、神奈川区への愛に、改めまして感謝しています。また、世界で活躍する選手を間近で見ることで、スケートに限ることではありませんが、神奈川区から、将来世界で活躍する若者がどんどん出てくれればいいなと期待しています。また、地域には多くの子どもがいて、みんな元気いっぱい楽しそうに、様々な活動へ参加し、保護者の方・地域の皆さんがそれ温かく見守っている姿。この光景を見て、神奈川区は将来、安泰だな、今後が楽しみだなと感じています。地域の皆様を中心に神奈川区が一体となり10年後の100周年に向けて、あらゆる世代の皆様に神奈川区政へのご協力をお願いします」
写真左から1番目:横浜銀行アイスアリーナ 山崎善也館長
写真左から5番目:公益財団法人横浜市体育協会 濱陽太郎副会長
写真左から6番目:都築章一郎コーチ(羽生結弦選手の小学生の頃の恩師)
【神奈川区】
1927年(昭和2年)10月1日、鶴見区・中区・保土ケ谷区・磯子区とともに誕生。
1601年(慶長6年)に、神奈川宿が置かれた背景もあり、古くから陸上交通の要衝として栄え、この宿が港町であったため、陸海両面から人や物資の交流が盛んな町として繁栄した。
※かめ太郎:神奈川区に残る「浦島太郎伝説」から、区のマスコット「かめ太郎」として活躍