横浜市スポーツ栄誉賞贈呈式
平成28年10月4日(火)、市庁舎1階市民広間において「横浜市スポーツ栄誉賞」の贈呈式が行われました。
横浜市スポーツ栄誉賞は、オリンピックおよびパラリンピックで3位までに入賞もしくはこれらに準ずる大会で顕著な功績を残した方の中で、横浜在住・在勤・出身校・所属するチームの所在地が横浜またはこれに準ずる、と認められる方に贈られる賞です。
今回は、今年開催されたリオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピック競技大会でメダルを獲得した横浜ゆかりの選手12名に贈呈されることが決定しました。
贈呈式には、12名の受賞者のうち、羽賀 龍之介(はが りゅうのすけ)選手(柔道)、樋口 黎(ひぐち れい)選手(レスリング)、多川 知希(たがわ ともき)選手(陸上)の3名が出席し、林文子横浜市長から賞状、山口宏公益財団法人横浜市体育協会会長から記念品、梶村充横浜市会議長から花束が贈られました。
写真左から 多川選手、樋口選手、羽賀選手
林市長より表彰状
山口会長より記念品
梶村議長より花束
林市長よりお祝いのあいさつ
「みなさま、今回は本当におめでとうございます。
競技をしている姿やユニフォーム姿はもちろんですが、今日のようにスーツをお召しになっているとまた違ったオーラが出てとても素敵ですね。
今回横浜にご縁のあるみなさまが、私たち市民に大きな夢を与えてくださったことに心から御礼申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
これから東京オリンピック・パラリンピックが待っています。それに向かってご自身との苦しい戦いもあるかと思いますが、私たち横浜市民も市をあげて応援させていただきたいと思います。そして4年後も、またここにぜひおいでいただきたいと思います。
本当に勇気と希望をありがとうございました。これからも頑張ってください」
樋口 黎選手(レスリング)
【所属】日本体育大学
【競技・結果】男子フリースタイル57㎏級 銀メダル
【経歴】大阪府出身→日本体育大学(青葉区)
【プロフィール】
高校時代はインターハイ2連覇、国体2連覇などの華々しい成績を収めており、現在青葉区にキャンパスがある日本体育大学に在籍。
2015年10月に右手甲を骨折するなどさまざまな苦難を乗り越えて出場したリオデジャネイロオリンピックでは、レスリング男子フリースタイルで今大会から新設された階級である57㎏級で、見事に銀メダルを獲得。
4年後の東京2020オリンピックでの活躍を期待される選手の一人。
「今回このような賞をいただけたことを本当に嬉しく思っています。リオデジャネイロではたくさんの応援のおかげで銀メダルをとることができました。
僕自身としては銀メダルでは満足していないので、東京オリンピックでは金メダルをとって、良い報告ができたらと思っています。
これからまた4年後、東京オリンピックまでしっかりと頑張っていきます。応援ありがとうございました」
羽賀 龍之介選手(柔道)
【所属】旭化成(株)
【競技・結果】男子100㎏級 銅メダル
【経歴】宮崎県出身→六角橋中学校(神奈川区)→東海大相模高校→東海大学→旭化成(株)
【プロフィール】
子どもの頃横浜市内に引っ越し、神奈川区にある六角橋中学校を卒業。
学生時代から一目置かれる強さを誇り、高校時代には団体戦で連続20人抜きを果たす歴史的快挙を成し遂げる。
柔道グランドスラムや世界柔道選手権大会等の数多くの大会で優勝を経て出場したリオデジャネイロオリンピックでは、柔道男子100㎏級で見事、銅メダルを獲得。
「リオデジャネイロオリンピックでは応援ありがとうございました。そして自分が育った横浜市でこのような表彰をしていただき、とても嬉しく思います。
オリンピックでは金メダルだけを目指して戦っていたのですが、最低限の銅メダルという報告になってしまい少し申し訳ない気持ちがあります。
ただ4年後には東京でオリンピックがあります。東京でオリンピックがあるということは、選手にとってはとてもモチベーションが高まることなので、また4年間頑張っていきます。これからも柔道の応援よろしくお願いいたします」
多川 知希選手(陸上)
【所属】AC・KITA
【競技・結果】陸上男子400mリレー(切断など) 銅メダル
【経歴】横浜市(瀬谷区)出身→瀬谷中学校(瀬谷区)→希望ヶ丘高校(旭区)→早稲田大学→東京電力ホールディングス株式会社
【プロフィール】
横浜市瀬谷区出身。瀬谷小学校、瀬谷中学校、希望ヶ丘高校と市内の学校を卒業。
パラ陸上の国内最速スプリンターの異名をもち、北京パラリンピック、ロンドンパラリンピックに続いて3回目の出場となるリオデジャネイロパラリンピックでは、陸上男子400mリレー(切断など)において銅メダルを獲得。
「今日はこのような賞をいただき、ありがとうござました。
オリンピック競技のリレーに続き、パラリンピックでもリレーでメダルが獲得できたことは非常に価値のあることだと思います。
日本から応援していただいたみなさまに、良い報告ができて良かったです。
東京に向け僕らができること、やることがたくさんあると思います。次はもっと高いメダルを目指して頑張ります。応援ありがとうございました」
贈呈式後は市庁舎2階応接室にて懇談が行われ、3選手からはリオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの感想や東京オリンピック・パラリンピックに向けての抱負、また普段の練習や食事についてなどが語られ、盛り上がりました。
樋口選手
「オリンピックはとても緊張しましたが、自分は緊張した方が力が出せるタイプなので、それは良かったと思います。
食事については、野菜とご飯があまり好きではなく、お菓子が大好きでマカロンなどよく食べます。偏食なので、それはいつも怒られています。
レスリングは対人競技なので、相手の重心をコントロールしたり、相手の動きをよく読んで相手の力を使って競技をするようにしています」
羽賀選手
「世界選手権を何度か経験し、前年の世界選手権では優勝することができて迎えたオリンピックでしたが、やはりオリンピックは違うなと思いました。何が違うのかは分かりませんが、緊張やプレッシャー、それにメディアの数も全然違います。
自分の場合、食事は1日5食くらい食べないと体が維持できません。
柔道の練習は、朝練2時間、午前中2時間、午後3時間と1日7時間ほど練習しています」
多川選手
「世界のレベルはとても上がってきているので、同じことを続けていてもメダルをとることはできない、と感じています。
パラリンピックはあまり取り上げていただく機会がなかったのですが、今大会はNHKで生中継がされ、テレビを通じて日本のみなさまに競技の様子をお届けできたことがとても嬉しかったです。
自分は生まれつき右手が短いのですが、クラウチングスタートをする際に両肩の高さを同じにするために義手を付けて走っています。日本ではあまり義手を付けて走る選手はいないので、それが自分のアピールポイントです。100M競技をするうえではスタートがとても重要なので、義手が大きなポイントになります。
リレーでは、両手のない選手もいるので、身体の一部を触ってバトンの代わりとして競技を行います。一般のリレーと同じでいかにスピードを落とさないか、が重要になります。事前の合宿では、リレーでメダルを目標にやってきたので、メダルを獲得できて良かったです」
3選手ともに、すでに4年後の東京2020オリンピック・パラリンピック大会を視野に、新たな目標に向かっての意気込みを語ってくれました。
ますますのご活躍を期待しています。頑張ってください!!