FIVBビーチバレーボールワールドツアー資生堂グランドスラム2015横浜大会【決勝ほか】
みなとみらい21地区臨港パーク内に特設会場を設けて実施しているFIVBビーチバレーボールワールドツアー資生堂グランドスラム2015横浜大会。
大会最終日となる7月26日(日)、厳しい暑さの中、男子・女子の準決勝、3位決定戦、そして決勝戦が行われました。
女子の決勝は、アガタ・ベドナルチュク/バルバラ・セイシャス組(ブラジル)とルートビヒ/ワルケンホスト組(ドイツ)が対戦。
午前中に開催された準決勝をフルセットの末勝ち上がってきた両チーム。
今年の世界選手権で金メダルを獲得したブラジルのアガタ/バルバラ組は、Round of 16で西堀健実/溝江明香組を破った強豪。攻守ともにバランスのいい両選手のコンビネーションが武器のチーム。
準決勝で徹底的に狙われ、体力を消耗したアガタ選手の疲労の回復状態がポイントに。
一方のルートビヒ/ワルケンホスト組は、ブロックとレシーブのバランスのとれたディフェンス力でここまで勝ち上がってきました。
試合は、風をうまく利用したルートビヒ選手のサービスエースからスタート。一進一退の攻防が続き14-13とブラジル1ポイントリードの状態から、一気にドイツの流れに。
ワルケンホスト選手のスパイクで14-14と同点に追いつくと、ルートビヒ選手がファインレシーブから、難しいコースへのスパイクを決めるスーパープレーで15-14と逆転。
ルートビヒ選手のレシーブとワルケンホスト選手のブロック…ドイツ得意の守備でブラジルの攻撃を封じると、結局8連続得点で21-14で第一セットを奪取。
第二セットに入ると、コースや緩急を使い分けるバルバラ選手のスパイクや、疲れは見えるものの要所でしっかりスパイクを決めるアガタ選手でしたが、ドイツのディフェンスを崩すには至らず。最後はアガタ選手のスパイクをルートビヒ選手がダイレクトでライン上に落とし、試合終了。
ドイツのルートビヒ/ワルケンホスト組がセットカウント2-0(21-14、21-17)のストレートで勝利、グランドスラムでは昨年の上海大会以来2回目の優勝を飾りました。
続いて行われた男子の決勝は、アリソン/ブルーノ・シュミット組(ブラジル)とシャルク/サクストン組(カナダ)が対戦。
今年の世界選手権で金メダルを獲得したブラジルのアリソン/ブルーノ・シュミット組は、203cmの高さとパワーを活かした世界最高峰のパワーヒッター・アリソン選手と、コート内を縦横無尽に駆け回るブルーノ・シュミット選手による最強のコンビプレーが見もの。
一方カナダのシャルク/サクストン組は、約200cmの長身コンビによる攻守にバランスのいいチーム。
試合は、序盤カナダにリードを許すブラジルチームでしたが、5連続ポイントで一気に逆転すると、アリソン選手の2連続ブロックからのスパイクやブルーノ・シュミット選手のレシーブからのスパイクなどで第一セットを21-15で取りました。
第二セットは、カナダのシャルク選手のスパイクやサクストン選手の強烈なスパイクサーブなどで食らいつくものの、ペースへ引き込むまでは至らず。
最後はサクストン選手の強烈なサーブを捌いたブルーノ・シュミット選手が、自身で豪快なスパイクでゲームセット。
アリソン/ブルーノ・シュミット組(ブラジル)がセットカウント2-0(21-15、21-15)のストレートでシャルク/サクストン組(カナダ)を下して優勝を飾り、日本初開催となったビーチバレーボールのグランドスラム大会の幕が閉じました。
FIVBビーチバレーボールワールドツアー資生堂グランドスラム2015横浜大会1位~3位チームは以下の通りです。
【男子】
1位 アリソン/ブルーノ・シュミット組(ブラジル)
(優勝コメント)本当に最高の気分です。この金メダルが、僕たちの成長を証明してくれます。
【女子】
1位 ルートビヒ/ワルケンホルスト組(ドイツ)
(優勝コメント)タフな試合でしたが、アガタ/バルバラ組に勝っての金メダルは本当に最高の気分です