パラトライアスロン選手との交流会を開催しました!【横浜こどもスポーツ基金】
5月11日(金)、横浜こどもスポーツ基金の助成事業として、横浜市立本牧小学校の児童を対象に、アジア各国のパラトライアスロン選手による交流会を開催しました。
今回訪れた選手は、ASTC(アジアトライアスロン同盟)パラトライアスロンキャンプの参加者で、日本、香港、フィリピン、韓国から集まった計8名(ガイド含む)の選手が学校を訪問しました。
※ASTCアジアパラトライアスロンキャンプとは、5月12日(土)と13日(日)に開催された世界トライアスロンシリーズ横浜大会の実施に合わせて、アジアのパラトライアスロンの普及・強化を目的に参加者を募って行われたキャンプで、5月8日(火)~5月14日(月)に来日していました。
■交流の様子 (講演会)
第一部では、体育館に集まった全校児童を対象に、選手の紹介や、パラトライアスロンの競技紹介が行われました。
ジャパンチームの松山マネージャーから、「パラトライアスロンの3つの種目(スイム・ラン・バイク)がありますが、4つ目の種目は何でしょう?」という投げかけがあると、児童たちから「なわとび」「ダンス」など多くの答えが飛び出し、盛り上がりました。
正解は、種目と種目の間の「トランジット」でした。着替えひとつで順位に影響してしまうのがパラトライアスロンだとお話がありました。
パラトライアスロンでは障害の種別や重さによってクラス分けされていることや、ガイドの人も一緒に表彰台に上り、メダルをもらえることなどを学びました。
また、児童から選手への質問タイムでは、「トライアスロンを始めたきっかけは?」「競技中どれくらい水を飲みますか?」などの質問に対し、選手がひとつひとつ丁寧に答えていました。
講演の最後には、視覚障害クラスの選手が使用する二人乗り自転車である“タンデムバイク”の実演をしていただきました。児童たちも、初めて見る大きな二人乗り自転車を、夢中になって目で追いかけていました。
(実技)
第二部では、5年生の児童を対象に、グラウンドで選手と一緒に体を動かしました。
最初に韓国の選手と一緒に準備体操です。韓国にもラジオ体操のようなものがあるということで、音楽をかけて皆で楽しくウォーミングアップです。
その後は6チームに分かれ、一列になり、バラバラになることなくゴールを目指す競争を行いました。
選手を先頭に児童が1列に並び、隊列を組んでゴールを目指します。皆、離されないように頑張って選手についていきます。
最後に、進行を務めた(公社)日本トライアスロン連合の齋藤氏より「トライアスロンには、ゴールした全員が勝利者であるという言葉があります。なので、今回1位だったチームも6位だったチームも皆が勝者です。」というお話がありました。
交流会が終わった後は、児童が選手たちにサインをもらうために列を作ってはしゃいでいる様子が印象的でした。また、本牧小学校には外国籍の児童も在籍しており、休み時間に母国語で選手とコミュニケーションを取る児童の姿もありました。
児童たちにとって、今回の交流会が、障害者アスリートやトライアスロンに興味を持つきっかけとなったのではないでしょうか。
【横浜こどもスポーツ基金】とは・・・
障害のあるこども達等へ「スポーツ」を通じて、夢と希望を持って育ち、身近な地域でスポーツ活動に参加できる環境作りを行うことを目的に創設されました。
この目的を達成するため、横浜で開催されるさまざまなスポーツ活動をきっかけに、資金、寄付金の収集や関連イベントの開催、また各種団体が行う事業、イベント等への支援(寄付・助成等)活動を行い、障害者スポーツ等のより一層の推進を図ります。
この「横浜こどもスポーツ基金」は、「横浜トライアスロン」をきっかけに、ジョンソン株式会社からの寄付により誕生しました。