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ハマパラ便り

vol.6「第18回全国障害者スポーツ大会」

 

 
 
■はじめに
 「ハマパラ便り」をご覧の皆さん、こんにちは。とても暑い日が続いた今年の夏もそろそろ秋の気配がしてきましたね。秋と言えば、障害者のスポーツの一大イベント「全国障害者スポーツ大会」の季節です。そこで、今回の「ハマパラ便り」では、「全国障害者スポーツ大会」(長いので、以下「全スポ」と略します)をご紹介します。
 また、今後行われる予定の大会やイベントも紹介しますので、最後まで読んでくださいね。
 
 
■「全スポ 福井大会」について
 「全スポ」は、毎年開催されている障害者スポーツの全国的な祭典です。国民体育大会の開催県において、秋の大会終了後、3日間の会期で開催されます(今年は10月13日~15日)。
 障害のある選手が、競技を通してスポーツの楽しさを体験するとともに、国民の障害に対する理解を深め、障害のある方々の社会参加の推進に寄与することを目的としています。
 
 平成12年までは別々に開催されていた「全国身体障害者スポーツ大会」と「全国知的障害者スポーツ大会」を統合して、平成13年に第1回大会が宮城県で開催されました。以降、オリンピック終了後に開催されるパラリンピックのように、毎年、国民体育大会終了後に開催され、平成30年に福井県で開催される大会が第18回大会となります。
 
 福井大会の愛称は「福井しあわせ元気大会」。幸福度日本一といわれる福井県で「県民の元気と創意を結集し、しあわせを感じ、元気があふれる大会を創り上げ、県民みんなで全国からの参加者を温もりの心でもてなし、交流を通じて、しあわせと元気を全国に発信する」としています。
 
 大会スローガンは「織りなそう 力と技と美しさ」。選手は持てる力と技と美しさを、福井県が誇る織物のようにタテ糸とヨコ糸に織りなし、競技に全力を尽くします。県民一人ひとりは「する」「みる」「支える」のそれぞれの立場で大会に主体的に参画し、これにより相互につながりを深め、みんなで感動を共有できる大会にしよう、という想いが込められています。
 
 福井大会公式ホームページ
 
 
横浜市選手団について
 福井大会に臨む横浜市選手団は、選手44名、役員32名の総勢76名。団体競技は、残念ながら関東ブロック予選会で敗退したため、今回は個人競技のみの参加となります。競技別に見ると、陸上19名・水泳6名・卓球6名・フライングディスク7名・ボウリング5名・アーチェリー1名の選手がメダル獲得を目指して競技に挑みます。
横浜市の代表選手選考は、毎年4月~5月にかけて行われる予選会「ハマピック」の結果をもとに行っています。ちなみに「ハマピック」は、記録への挑戦・トレーニング成果の発揮・相互理解と交流を目的とした競技会です。そのため予選会も兼ねていますが、「全スポ」出場を希望しない選手、横浜市以外の選手、「全スポ」には出場枠のない内部・精神障害の方も参加が可能で、延べ1,000人程度の方が参加しています。
 




 
 「ハマピック」の結果をもとに、障害者団体の代表、「ハマピック」の審判員も務める各競技協会の代表、派遣主体(横浜市)が選考委員会を開催し、代表候補選手を選出します。選出方法は各都道府県・政令指定都市に任せられており、すべて初出場の選手を選考する都市もあれば、連続出場に制限をかけている都市もあります。横浜市はメダルを獲得できる選手を選考する、という方針から、基本的には過去の「全スポ」記録と比較を行い、上位者から選出しますが、大会未経験者の出場にも配慮しています。また、卓球・STT(サウンドテーブルテニス;視覚障害者の卓球)については、過去の記録との比較ができないため「ハマピック」における成績と、技術レベルの総合的な判断から選考を行っています。
 

 
 通常、6月上旬には横浜市代表選手が決定し、「全スポ」に向けた強化練習が始まります。強化練習は、6月から10月にかけて各競技5回~10回程度を実施。競技を熟知した競技協会の指導者から、レベルの高い技術を学ぶとともに、選手と監督・コーチとの信頼関係を構築していきます。また、横浜市の強化練習は、川崎市・相模原市・東京都・埼玉県といった近隣の代表選手を招き入れたり、遠征に行くなど他都市との合同強化練習も独自に行っています。他都市の強豪選手と練習することが良い刺激となり、より高いレベルを目指して練習に取り組むことができます。そして、大会期間中に再会した時には、挨拶を交わし、お互いを応援し合ったりと、交流を深めることにもつながっています。
 

 
 
■全スポにおける横浜市選手団の成績
 「全スポ」は、一般の国民体育大会とは違い、47都道府県に20政令指定都市が加わった全67チームで競います。最近の横浜市代表選手団は、メダル獲得率において、5位(2014長崎大会)・3位(2015和歌山大会)・2位(2016岩手大会)・2位(2017愛媛大会)と、ベスト5に入る成績を収めています。これは、前述したように、強化練習における各競技団体の方々による熱心な指導や選手の頑張りによるものですが、これに加えて多くの方々からの声援があったからにほかなりません。「ハマパラ便り」をご覧の皆様も、ぜひ今年の福井大会に参加する選手たちへ、熱い声援をお願いします。
 
 
■今後の大会情報
○9月15日(土)
 「ハマピック バスケットボール競技」(会場:横浜ラポール)
 来年の「全スポ」に向けた予選会を兼ねる大会です。入場は無料ですので、ご都合の合う方は、ぜひ選手の応援に来てください。
 
○9月30日(日)
 「横浜シーサイドトライアスロン」(会場:八景島シーパラダイス)
 大会の詳細については公式ホームページをご覧ください。
 
 
※写真は全て昨年度大会のものです。