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ハマパラ便り

Vol.46「横浜のパラスポーツを支えています「横浜市パラスポーツ指導者協議会(愛称:バセル)」」

■はじめに
「ハマパラ便り」読者の皆さん、こんにちは。今回のVol.46では、横浜のパラスポーツを支える「横浜市パラスポーツ指導者協議会(愛称:バセル)」の活動を中心にお伝えします。

■バセル(BASEL)の年間活動(4月~3月)

バセルは正式名称を「横浜市パラスポーツ指導者協議会」といいます。過去の「ハマパラ便り」においても、何回かバセルについてご紹介(Vol.7Vol.34Vol.40)しているので、バセルの成り立ち等については、そちらの方を参考にされてください。今回は近年における平均的なバセルの年間活動を写真とともにお伝えします。
バゼルの1年は、何といっても「横浜市障害者スポーツ大会(ハマピック)」のサポートから始まります。

通常、4月~5月にかけてほぼ毎週のように開催されるハマピック個人競技では、「受付」「選手の誘導」等さまざまなサポートに多くのバセル会員が活躍しています(写真はアーチェリー競技の点数集計)。

ハマピックがひと段落すると、年次総会および前期研修会の時期となります。総会では、予算決算の報告や重要な議案に関する議論を踏まえて、年間事業を確定します。総会後に行う前期研修では、日々の活動に必要な救急救命の実技研修(写真)や障害のある方の移乗・移動介助の実習、いろいろなパラスポーツの体験実習等をバランスよく行っています。

総会・前期研修会の後、6月から7月にかけて重要なのが、日本パラスポーツ協会認定初級パラスポーツ指導員養成講習会のサポート。この講習会は、初級パラスポーツ指導員のライセンスを取得するもので、ラポールでは現在、年度内に2回実施しています。一つは2月~3月にかけて行うもので、対象は一般公募です。他方、6月に開催するものは、対象が横浜市スポーツ推進委員、横浜市スポーツ協会や競技団体の方々となっています。
どちらの講習会においても、バセル会員は講習会の運営支援やいくつかの講座の講師を担当しています。ちなみに、この講習会に参加した方々は原則としてバセル会員となるので、バセル自体の会員増にもつながります。

また、この時期には「全国障害者スポーツ大会」の横浜市選手団が決まり、各競技の強化練習が始まりますが、競技によってはバセル会員も強化練習をサポートしています。

「横浜市内でパラスポーツの支援を行う」というバセルの存在が認知されていくとともに、地域からの様々な依頼が届くようになってきましたので、そのような活動を写真中心にお示しします。
まず、横浜市小学校体育研究会からのご依頼。例年大きなイベントを二つほど依頼されています。一つ目は、11月ごろに開催される「オリパラフェスティバル」。多くの小学校が参加され、子供たちがパラスポーツを体験します。

二つ目は1月に行う実技研修。30名前後の先生方が、パラスポーツの理解を深め、学校に戻って子供たちに伝えていただけるよう支援します。今年度は、サウンドテーブルテニスと車いすバスケットボールを体験していただきました。
 

また、横浜市中学校特別支援教育研究会が主管で実施される「横浜市立中学校・義務教育学校個別支援学級合同体育祭」(10月に三ツ沢競技場で実施)では、数年前からバセルに協力依頼があり、多くの会員が先生方を支援しています。

学校関連では上記のほか、小学校を中心にパラスポーツの体験希望が増えており、バセルとしてはボッチャを中心に年間15~20校に対応しています。

各区のイベントに呼ばれることも増えました。多くはパラスポーツの体験ブース対応で、横浜ラポールやラポール上大岡の職員とともに地域の皆さんへパラスポーツの啓発に努めています(写真は戸塚区と中区)。
 

海の公園(金沢区)においては、ビーチスポーツフェスタにおけるビーチボッチャや、車いす利用者にビーチを楽しんでいただこうというバリアフリービーチの試みに協力しました。障害のある方々やそのご家族にとってはビーチで遊んだり、海に入ったりすることはとてもハードルが高いと思いますが、参加された皆さんの素敵な笑顔は本当に得難いものでした。
 

地域からの依頼…最後は少し地味ではありますが、障害のある方々に対する体力測定への協力です。

ハマピックや全国障害者スポーツ大会といったアクティブな面は目立ちますが、一方、地域で生活する方々に対しての健康・体力面のサポートも重要です。バセルへの依頼としては非常にわずかではありますが、障害のある方の高齢化も進んでいるので、今後は需要が増えてくるかもしれません。

11月(場合によっては12月)には、後期の研修会が行われます。前期が講義系(座学)の場合は実技系に、逆に前期が実技系の場合は後期が講義系となることが多いようです。なお、パラリンピックイヤーでは、パラリンピックに関連した研修(参加した選手やスタッフの講演など)が組まれます。

1月に入ると、機関誌の発行という事業があります。年内にバセルが対応したさまざまなイベント等のレポートや次年度の大まかなスケジュールなどをコンパクトにまとめたものですが、広報担当の皆さんは大忙しです。

2月もバセルの活動は重要です。というのも、4月から始まるハマピック(個人競技)の参加申込みが2月中(今年度であれば2/1~2/22)であり、この間、多くの会員が申込受付のサポートに対応するからです。また、既にお伝えしたように、年間2回実施している、初級パラ指導員養成講習会(一般公募)へも協力しています。

以上のように、年間を通してバセルは横浜市のパラスポーツを支える活動を活発に行っています。会員は、2025年1月現在559名。初級パラスポーツ指導員のライセンスを取得し、日本パラスポーツ協会へ活動地を横浜市として登録すれば、あなたもバセルの会員です。「ハマパラ便り」読者の皆様も、バセル会員となって一緒に横浜のパラスポーツを支えてみませんか?

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横浜ラポール【ハマパラ】(@RAPO_hamapara)さん / X(旧Twitter)

■おわりに
「ハマパラ便りVol.46」では、横浜市のパラスポーツを支える「横浜市パラスポーツ指導者協議会(愛称:バセル)」の活動について紹介しました。冒頭に記載したように、バセルについては以前の記事にも記載しているので、興味のある方はバックナンバーを参考にしていただくと幸いです。
さて、次回のVol.47は、横浜市にゆかりの選手も多い車いすバスケットボールチーム「神奈川VANGUARS」の特集をお送りする予定です。