vol.36「横浜にプロバスケットチームが出来る」
8月26日木曜日の3時10分、ついに廣田委員長の携帯のベルが鳴った。
YES?
or
NO?
やがて委員長の顔がほころんだ。
神奈川県初のプロバスケットボール・チーム誕生の瞬間です。
待っていた瞬間が!
「バスケットが日本のスポーツ界で競技者人口が多い」ということは意外と知られていません。約62万人で34,000チームあり、インドア(屋内)競技では、バレーボールを上回っています。
特に神奈川県内ではインドア・スポーツとしては競技者人口及びチーム数ではトップに立っていて、国内のトップリーグと言われるJBL、WJBL、bjリーグで活躍する選手の数は東京に匹敵するほどです。
ただ人数が多ければ良い、というわけではないですよね。
実は質も高いんですよ。
ミニバスからトップリーグまで全カテゴリーで優勝しています。男女ともに強い都道府県は神奈川県と東京都を含む数県だけではないでしょうか?
いやいや、NBA入りした唯一の日本人—田臥勇太選手が神奈川県出身ということを忘れないで下さい、そう考えると神奈川県は最強の都道府県ということになります。
そんな土壌があるからこそ、この数年県内で「biリーグのチームを立ち上げよう」という動きが何箇所から湧き上がりました。しかし資金面、bjリーグとの接点、体育館の確保、県バスケットボール協会との兼ね合い、と幾多の難問が立ちはだかり、計画も思うように進んでいない団体がほとんどでした。
そんな中、廣田和生がYSE(横浜スポーツエンターテインメント)を立ち上げました。
まさにbjチームを作り運営するための会社です。
廣田は東京でソリューションカンパニーの(株)FACTという会社を経営し、母校関東学院大男女バスケット部監督、助監督を勤めるかたわら(社)神奈川県バスケットボール協会の常務理事を務め、渉外・事業を担当してJBL東芝ブレイブサンダースとWJBL富士通レッドウェーブのゲームを運営・進行を行ってます。
その廣田が県協会の事務局長の小川直樹を引き込み、そして同じくbjチーム立ち上げを目指していた白澤卓の団体を統合してbjエクスパンションに向け設立委員会を作り本格的に動き出しました。
廣田が大学のバスケット部の監督ということでバスケットに対する理解と情熱は問題ありません。そして県バスケット協会の常務理事ということで、難しい県協会との問題もクリアで、会社社長ということチーム運営・経営に関しても得意分野です。
ということでbjリーグでの評価は高く、「エクスパンション合格の確率はかなり高い」とbjリーグ関係者から言われていました。
それでも実際に合格の通知が来るまでは心配です。
電話を待っている間、TVカメラがこんな近くから狙っている!
その最終審査が8月26日午前中にあり、午後3時に合格発表でした。
我々(遅くなりましたが、私は設立委員会の広報副部長に任命されました)は合格と同時に記者発表を計画してまして、県庁記者クラブの記者会見場で行うことになりました。
tvkを含む11社16人の記者さんが見守る中、廣田委員長が電話が来るのを待っていたのです。
打ち合わせでは3時ちょうどに掛かってくるはずが、中々ベルが鳴りません(汗)
bjリーグに問い合わせたら「遅れている」とのこと。
そして3時10分、やっと廣田委員長の携帯電話のベルが鳴った、というわけです。
合格してすぐに朗報が!
会場となる体育館は横浜市の積極的な応援もあって横浜文化体育館と横浜国際プールに決まりました。ホームタウンは「横浜」になったんです!
ポスターが出来た!
とはいえ、問題は山積みです。
まずチーム名を決めなければなりません。
それは一般公募にしました。県民から愛されるためにも皆さんに考えてもらったチーム名を使いたい、という気持ちです。チーム名、カラー募集 皆さんも左の青文字をクリックしてBlogから応募してください。
今のところ横浜ということで「マリン、ハーバー、ドルフィン、シーガル、ダンク」が多いですね。
チーム・カラーも「ブルー」が圧倒的です。やはり横浜=ブルーなんですね。
ひょっとすると1960年代後半に流行ったいしだあゆみのブルーライト横浜の影響なんでしょうか(笑)
それとともに「ブースターの募集」もしてます。ブースターとは「BOOST(後押し)」する人、つまりサッカーで言うサポーターのことですね。ブースタークラブ・後援会会員募集!! ←クリックしてください。
神奈川県民が900万人ということで一万人に一人として、最初の900人(First900)を特別扱いすることにしました。10月31日までの申し込みでなおかつ900人以内に限ります。
3,000円の会費で次の特典が得られます。
・ ブースターナンバー選択権(自分で好きなナンバーを選べます。ただし重複した場合は抽選により決定します。抽選会は11月13日第3回ブースター・パーティーで行います。)
・ ブースター・ナンバー入り限定ポロシャツ購入権
・ オープニングゲーム・ブースタースタンド・チケット購入優先権
・ オープニングゲーム・ブースタースタンド・チケット10組20名プレゼント
・ 会員証
・ 限定オリジナルブルーピンバッジ
・ オリジナルステッカー
・ ご入金振込手数料無料
このブースター以外にも「後援会」の募集も行ってまして、個人、法人ともお申し込みできます。
そしてブースターの集まり第1回ブースター・パーティーが行われます。第1回ということで、BOOST UP PARTYですね。
現在企画中ですが、趣向を凝らしているので楽しみにしてください。
当初は「フラッと来てください」的パーティーのはずだったのですが、反響が多く、入りきらない可能性もあり、急遽申し込み制になりました(汗)
9月30日(木)19時から横浜メディア・ビジネスセンター 1F APPLAUSE(アプローズ)で行われます。お酒も出る大人のパーティーです。
やっとスタートラインに立ったところです。
これからが大変な道のりなのです。
我々も頑張りますから、皆さんの応援も宜しくお願いします。
1946年生まれ。
月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。
現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。
NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。
過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。
横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。
現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。
また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。
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