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あんどうたかおのバスケにどっぷり

Vol.9 プロ

現在NBAファイナルの真っ盛りです。
東西30チームのナンバーワンを決めるシリーズで、7回戦行い4勝した方がワールド・チャンピオンです。
今回西地区からはロサンゼルス・レイカーズ、東地区からはボストン・セルティックスが出てきました。実はこの両チーム共に創立60年以上の名門として知られてます。
古いだけでは有りません。NBA60余年の歴史の中で、セルティックスは17回、レイカーズは13回の優勝を誇ります。両チーム合わせると30回ですから、およそ2年に一度はこのチームのどちらかが優勝していると言う訳です。直接対決は10回ありセルティックスが8回勝ってます。
ですから日本で言えば巨人-阪神戦か早慶戦と言う伝統の一戦です。

華々しい実績を持つセルティックスですが、86年以来優勝どころかファイナルにも進出していませんでした(笑)
それに対してレイカーズは2000年から02年までスリーピート(3連覇)を達成してます。

セルティックスはビッグ3と呼ばれるポール・ピアース(198cm)、ケビン・ガーネット(211cm)、レイ・アレン(196cm)を中心にディフェンスの強いチームです。
一方レイカーズは今シーズンMVPコービー・ブライアント(198cm)とポー・ガソール(213cm)の二人を中心とする攻撃的なチームです。この話を続けると、10ページあっても終わりません(笑)
ちなみに評論家の意見はレイカーズ優位、ファンはセルティックス優位となってます。

さてプロと言えば日本にはbjリーグがあります。その合同トライアウト(入団選考テスト)が5月12日に夢の島東京スポーツ文化館「BumB」で行われました。
参加74人の中に横浜商大出身の浅野 嵩史(193㎝ 専修大)を発見!
例年ならJBLチームから声が掛かっても可笑しくない実力を持っているのですが、今年は少し様子が違ってます。
昨年はゴールデンエイジと呼ばれ、竹内兄弟、石崎、菊地等能力の高い選手が多く、JBLが大量にリクルートしたため、今年は各チーム共に採用を控えました。その余波を受けて、例年ならJBL入りできる選手があぶれてしまったというわけです。
その為日大・斉藤、専修大・喜多川、中大・冨田と言う各大学のキャプテンがこのトライアウトを受けに来てました。その結果、昨年よりかなりレベルの高いトライアウトとなったわけです。

さてそのbjリーグにも新しい動きが出てきました。4月22日bjリーグ・プレーオフ有明コロシアムに1枚の横断幕が掲げられてました。

「bjリーグを神奈川へ!」と書いてあります。

そうなんです、この連載の最初に書きましたが、神奈川および横浜には野球とサッカーが有ってバスケットが無いのです! 人気あるスポーツなのにバスケットだけが無いのです(怒)

今まで何度か「神奈川県にプロバスケットチームを」と言う動きがあって打診やら相談を受けたことがありますが、その後音沙汰ありません。プロチームを作るということは難しいのですね。

今回はそれらと違う組織です。組織と言うほど大きくないかな(笑)
色々と問題点はありますが、先ずは資金をどう捻出、又は探してくるか、と言うことが最大の問題点です。
そして本拠地をどこにするか? と言うことも大事です。

神奈川県と言ったら横浜! 横浜と言ったら文体(横浜文化体育館)です。交通の便も良く収容人員も手頃な気もしますが、古くなったことと人気がありすぎて日程が詰まっていることが多いようです。横浜には他にもアリーナはあります。

ただ横浜だけに拘ることは無いと思います。県内には多くの拠点となりそうな都市や地域があります。
例えば藤沢を中心とする「湘南」はイメージが良いですね。商業も栄え、5本の鉄道が走る交通の要所ともなってます。
神奈川県の昔の呼び名である「相模」は厚木、相模大野、海老名、伊勢原を中心とした地区ですね。
東京に近く、交通の要所となっているのが「川崎」です。

逆にアリーナを中心として決めるという考えもあります。
収容人員が3.000人から5.000人ほどが最適な条件じゃないでしょうか?
小さいアリーナは常に満員状態で活気溢れ、「Sold Out」続きで景気良く見えてよいのですが、入場料収入が大きな資金源となることを考えると、3.000人は必要ですね。
かと言って大きなアリーナで閑散とした状態では選手のやる気も削がれるでしょう、使用料も高価なものとなり、採算が取れない可能性もあります。

そうすると小田原アリーナ、とどろきアリーナ、秋葉台体育館、相模原総合体育館、平塚、、、、等々候補が沢山上がってきます。交通の便や観客席、サブコート等々、色々な条件も加味しましょう。

こんなことを考えると楽しくなりますね。
実際に準備する人たちには楽しいどころじゃないでしょうが、今まで夢でしかなかったプロチーム。
それが一歩近づいたようです。

追記

チームを作るには先ず資金が必要です。皆さんも企業なり個人で協賛していただける方、および協力いただけそうな方をご存知でしたら、是非ともご紹介下さい m(_ _)m

(敬称略)

あんどうたかお プロフィール

1946年生まれ。

月刊専門誌「バスケットボール・イラストレイテッド」の編集長を経て、バスケットボール用品のデザイナーとして活躍。特にキャラクター「あんたかベイビー」のTシャツは一世を風靡した。日本初のバスケット・ユニフォームデザイナーとしても活躍。当時強豪と言われる殆んどのチーム<実業団-大学-高校>に関して何らかのデザインを手掛けている。またスポーツ界では唯一のファッションのコラムを持っていた。

現在は自身のユニフォーム・ブランド「305」を立ち上た。

NBAに関しては「月刊バスケットボール・イラストレイテッド」編集者時代の1966年から連載を執筆。TV解説はNHK BS以前にも東京12チャンネルで1985年から行っており、日本最古のNBA解説者と言われている。

過去にはスポニチウェブサイトのNBAコラムを担当。月刊バスケットボール及び月刊バスケットボール・マガジン等に連載を持っていた。

横浜の中学・高校バスケの指導者、関係者とのつながりが深く横浜及び神奈川県のバスケ事情に精通している。

現在は横浜をホームとするBリーグ「横浜ビー・コルセアーズ」の名誉広報として情報発信やプレス対応などチームの広報活動に力を注いでいる。

また(社)神奈川県バスケットボール協会広報顧問も務めている。

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