志を拳に込める - 第30回フェニックスバトル 富久信介杯 メリケンリーグ
by :スポーツ情報センター:sekki
12月10日(水)、横浜文化体育館にて「第30回フェニックスバトル 富久信介杯メリケンリーグ」が行われました。
地元・横浜の大橋ボクシングジムが主催するこの大会は、新人選手の登竜門として、今年は7名の選手がデビュー戦としてリングに立ち、白熱した試合を披露しました。
- 富久信介杯 - 大橋ジムの練習生として通い続け、2000年3月に発生した日比谷線脱線衝突事故に巻き込まれ命を落とした、前途ある若者の名を冠したものである。富久信介さんが果たせなかったボクサーとして活躍するという夢、その第一歩を踏み出すこれからの若者のために、信介さんの遺族や大橋会長をはじめとした大橋ジムの尽力により創設された大会であり、今回で9回目を数えた。
東郷選手(左)へトロフィーを渡す、富久邦彦さん(右)
今回の富久信介杯は、第5試合で1ラウンドKO勝ちをした東郷理代選手(山木ジム)が獲得しました。
また横浜では初めて、女性選手が試合を行ったことも、大会が注目を集めた要因のひとつとなりました。
第5試合の女子56kg級では東郷理代選手(山木ジム)対三好喜美佳選手(新田ジム)、第7試合の女子アトム級では宮尾綾香選手(大橋ジム・WBC世界アトム級14位)対相川周子選手(ワールドスポーツ)はいずれも手に汗握る熱戦となりました。宮尾選手対相川選手の試合は4ラウンドを戦い抜き、3-0の判定で宮尾選手が見事勝利を収めました。
宮尾綾香選手(大橋ジム) 宮尾選手(左)と相川選手(右)
そしてメインイベント前には、大橋会長、元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重選手らがサンタクロースとトナカイに扮し、リング上から観客へクリスマスプレゼントを投げ込むなど、真剣勝負の緊張感から温かい雰囲気に包まれました。
川嶋選手 大橋会長
フェニックスバトル 激闘のシーン
大橋秀行会長(元WBA・WBC世界ストロー級王者)からのコメント
富久信介杯を獲得した東郷選手は、1ラウンドKOというすばらしいボクシングでしたので、表彰に値すると思います。またたくさんのお客さんに来ていただき、どの試合も熱戦だったことも、とてもよかったと思います。
ボクシングには勝者がいれば敗者がいます。でも戦う者は“勇者”である、とも思います。子どもたちにはボクシングを通じて、最後まであきらめないという気持ちを感じてくれればと思います。
第30回フェニックスバトル 富久信介杯 メリケンリーグ 試合結果
× 的場 政夫 (大橋) (拳誠) 山口 智晃 ○ × 西澤 康平 (大橋) (ミナノ) 竹浦 翔 ○ × マイティー新井 (大橋) (新日本仙台) 菊地祐輔 ○ ○ 小泉 誠 (北澤) (花形) 小野 成大 × ○ 東郷 理代 (山木) (新田) 三好 喜美佳 × ○ 忍足 裕介 (大橋) (コーエイ工業小田原) 伊藤 寿英 × ○ 宮尾 綾香 (大橋) (ワールドスポーツ) 相川 周子 × ○ 松信 亮次 (大橋) (新田) 西田 光 × × 大澤 陽介 (大橋) (宮田) 小口 幸太 ○ × 松信 俊一 (大橋) (花形) 田畑 光輝 ○
詳しい試合結果は、大橋ボクシングジムホームページをご覧ください!